見出し画像

【つながる旅行記#231】なぜか博物館に行く前にサザエさんの話をすることになった【長谷川町子】

前回は福岡市動植物園を満喫し、植物園を超高速で見た。

時間配分の大切さを頭に刻みこみつつ、今日は博物館へ行こうと思う。
新しい土地に来たら、やはり博物館で知識を入れねば。

(福岡は初めてじゃないけど)

そんなわけで博物館近くにやってきた。

そびえ立つのは福岡タワー
シュッとしつつも未来感を感じるデザインだ。

なお、博多ポートタワーもあるらしい。
そのうち行こう。

!?

そしてめちゃくちゃ見たことのあるシルエットが出現。

どう見てもサザエさんなわけだが、どうやらここはサザエさん通りというらしい。

ということは……


サザエさんって福岡出身だったの……!?



そうなのだ。

というか昔この辺りの海岸を長谷川町子が散歩したことで、サザエさんの海鮮系キャラクターの名前が生み出されたのである。


……ではちょっとだけ長谷川町子情報をば。


サザエさんの作者である長谷川町子は佐賀県で生まれたが、小学生からは親の仕事の都合で福岡にやってきたらしい。

その後しばらくして父が亡くなり、母の意向で上京

東京で漫画家としてデビューした町子だったが、空襲からの疎開と徴用回避のために、長谷川一家は福岡市百道に疎開することになる。(また福岡へ)

そして戦争が終わり、フクニチ新聞社から創刊された夕刊フクニチで始まった連載漫画が『サザエさん』なのだ。


その後、長谷川町子は漫画家として初めて国民栄誉賞を受賞することになる。

(アニメが今も続いていることにも納得だ)


いやはや、自分は想像以上にサザエさんについて知らなかったようだ。

そしててっきりサザエさんは東京の話だとばかり……。

いやどうやらその認識は間違っていないようで、サザエさんは初期は福岡で暮らしているが、後に東京で暮らし始めるらしい。

そしてマスオさんと結婚してタラちゃんが登場する流れになるのだ。

(なお、波平さんの双子の兄は福岡在住とのこと)


なんだか知識を得たら初期サザエさんを読みたくなってきてしょうがない。

そういえば実家に何故か「よりぬきサザエさん」という超古いマンガが1冊だけあったが、実家に居るときに読んどけばよかった……!


それはそうと、この近くにはサザエさん発案の地(磯野広場)というものもある。

磯野広場の位置(当時の海岸線はここだった)

マップで見ると海岸からはずいぶん離れた位置にあるのがわかるが、どうやら昔は海岸線も全然違うところにあったようだ。


そうだ、国土地理院の地図で見てみよう。

あれなら古い航空写真が見れたりするからな……!

1945~1950年
1987~1990年

いや福岡の土地増えすぎ!!

まさか過去と比べてこんなに地形が変わっていたとは……。

そして確かに、長谷川町子が福岡に居た時期は磯野広場の辺りが海岸だったようだ。


いやしかしこういうのを見ると、人間の土木技術は本当に凄いものがあると思わされる。

そしてそれを感じさせてくれた国土地理院に感謝を……!

おまけの2020年

そんなわけで博物館に行く前にひと知識増えて良い気分だ。

では、次回はいよいよ博物館に入っていこう。

福岡市博物館

果たしてどんな福岡の歴史を知ることができるのか。


次回へ続く!!


サポートには感謝のコメントをお返しします!