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満ちる

体感の温度が4度低い朝手をかざしたい満ちてる月に

おつきさま、今夜わたしは透明な鎖を切って空に捨てます

満月は人がサヨナラしたいものただ淡々と引き受けていく

これ以上何をしたって入らない満ちすぎている巨大なシャーレ

自然派の卵の黄身はあんな色不気味な月に向かって走る


photo:2014年7月の満月 浜比嘉島にて



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