ホロスコープと創作の才能

ホロスコープを見る上で、創作の才能はどこへ現れるか?というお話。
個人的な考えを書いてみますね。
ここでいう才能は、生まれ持った強みや、努力しなくても最初から得意なこと、といったニュアンスで捉えてくださいませ。

才能に関しても、もちろんホロスコープ全体を総合的に見る必要はありますが、特に現れやすいのはどこか、と考察してみます。

1.月【無意識のクセ】

まずは月です。月は生まれ持ったクセのようなもの。無意識で行ってしまうクセ。それも一つの才能です。
シンプルに、月の星座とハウスを見てみましょう。
星座は才能そのもの、ハウスはその才能を生かせる環境、と解釈できます。

さて、とは言うものの…。
月については、「強み」にするのは難しいと感じています。
むしろ「弱み」として現れる事の方が多いかも知れません。(金星や木星と良い角度だったりすればまた違うのですが…)

たとえば私は月が乙女座です。月が乙女座ですと、完璧主義、細かい所が気になる…といったクセが無意識に発動してしまう傾向があります。
絵を描いていても、全体のバランスを捉えるのが苦手で、細かい部分が気になってしまい、そこばかりに目が行ってしまう。
これが太陽乙女座だったら、経験を重ねる事で、細かい所まで配慮が行き届いた丁寧な創作…という形で生かしやすいのですが、月ですと、それがめちゃくちゃ難しくなります。経験を積もうが直らない無意識のクセ、という形になりがち。

そうはいっても、ある意味、粗削りな才能、という見方もできます。コントロールが難しいながらも、それはそれで一つの魅力になる。
私の場合でしたら、月乙女座の才能を使う事で、謎に変な所だけ細かくこだわった作品…という創作が可能です。それはそれで魅力があるものだ、と思いたい!

無意識で発動してしまう才能。粗削りな才能。そこには人を強く惹き付ける魅力があるもの。
それを磨く…というよりも、そのまま形にしてみるのも面白いと思います。

2.金星【大好きなもの】

続いて金星。こちらも星座やハウスを総合的に読みます。
金星は、その人にとっての好きなこと心地よいことを表します。
好きこそものの上手なれ、という言葉があります。創作を続ける最大のモチベーションは、好きなものを描くことだと私は思っています。

才能、とはちょっとニュアンスが違うのかも知れませんが、好きなもの、好きなことが分かれば、それを創作で表現すれば、それこそモチベーションも上がりますし、楽しく描ける。
「好き」という気持ちも、一つの才能です。

といっても、自分が本当に心の底から好きなものって何か?って意外とわからないものだと思います。特に若いうちは。
ホロスコープの金星を見ることで、心から好きなものは何か?というヒントを得られるかもしれません。

例えば金星が獅子座で7ハウスにあったとしましょう。
7ハウスは対人関係を示し、獅子座は恋愛にも関わりが深いので、相手を想う気持ち、恋する想いを描くことが心から好き…となるかもしれません。(読み方は一通りではなく、さまざまな解釈がありますが)

とにかく、自分の好きなものを知っておく、それを表現することで、才能を生かす事ができるでしょう。

3.ドラゴンテイル【得意分野】

ドラゴンテイルは、生まれつき得意な事、努力なしでできる事を示しています。「才能」という言葉に一番イメージが近いかもしれません。
ドラゴンテイルは、主にハウスを中心に見ると良いです。才能を生かせる環境が分かります。星座ももちろん影響しますが、基本的に年齢が同じだと星座も同じになる事が多いので、そこだけでは個人の特徴は見えづらいです。ですが、細かく度数を見て、特にサビアンシンボルは、そのまま本人の才能の示してたりもしますので、詳しい方は意識してみると良いかと思います。

さて、ドラゴンテイルは、それこそ、生まれつきの強み、得意分野を示しますので、才能と言って良いかと思いますが、問題は、それが創作に生かされるかはまた別問題ということです。

例えばドラゴンテイル7ハウスでしたら、対人関係の才能、優れたコミュニケーション能力やバランス感覚を生まれつき持っている傾向がありますが。それが創作に関わるかは別問題。
創作に関わる場合、自分の作品を客観的に見る視点、万人受けする表現が自然にできる、といった才能、という形で出やすいと思います。

ドラゴンテイルが創作に関わるかどうかは、創作への本気っぷり、が重要だと感じています。
元々、ドラゴンテイルは宿命的な意味を持ちますので、創作こそが生きがい、創作こそが宿命!!くらいに本気で創作に向き合っていればいるほど、ドラゴンテイルの才能は引き出しやすいでしょう。

逆に、気が向いた時に趣味の範囲で楽しく創作する、というスタンスであれば、それはドラゴンテイルよりも金星を意識した方が良いかと思います。

それと、ドラゴンテイルの才能は、すでに完成しているようなもので、それ以上伸ばすのは難しい。
むしろ、努力して伸ばすべきなのは180度逆の、ドラゴンヘッドになります。
ドラゴンテイルが才能だとしたら、ドラゴンヘッドはそれを昇華したもの。

例えば、ドラゴンテイル7ハウスなら、ドラゴンヘッドは1ハウス。
元々、7ハウス的な、客観的なバランス感覚という才能がありますが、これから伸ばすべきなのは、1ハウス的な事柄。自分らしさ、他人の目を気にしない自分らしい表現…ということになってきます。
なかなか難しい事ではありますが!!ドラゴンテイルとドラゴンヘッド、両方使いこなせればそれはすごい。

4.IC【才能を生かせる環境】

続いて、ICについて。ホロスコープの一番下、4ハウスの入り口です。
ホロスコープの天頂にあるMCは、その人の社会的な頂点、天職などと言われますが、その真反対、根っこにあるのがIC。その人の基盤だったり、家庭、落ち着く場所を表しています。
特に、家で創作する人にとっては、このICの影響も大きくなります。

ICの星座を見る事で、自分自身の根っこの部分、その特徴を知る事ができます。自分自身の根底にあるもの、それも才能。
落ち着く場所、心が安らぐ事柄は無意識で求めてしまうものですから、ICが示すものは、自然と身近にあったりすることも多いでしょう。
例えばICが牡牛座だとします。牡牛座や五感に優れ、美しいものを見極める力があります。生まれ持った敏感な感覚で、芸術を楽しむ事で心が落ち着く、それが礎になる…ということになります。
自然とそうなっていく部分もありますが、意識する事で更に良い影響はあるでしょう。
それも才能であり、才能を生かしやすい環境、でもあります。

ICについても、その才能を伸ばすよりも、180度逆のMCを伸ばす事を意識した方が良いでしょう。こちらも、才能を昇華させていくイメージですね。
IC牡牛座ですと、MCは蠍座です。精神的な繋がりや絆を表現したり、物事を深く深く掘り下げていく、といった創作活動で、才能を昇華できると言えそうです。

まとめ

ということで、ホロスコープ上で、創作の才能が現れやすいのはどこか、私見を書いてみました。
なにかのヒントになれば幸いです!

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