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読書要約#17 言語化力

人間は言語によって意思疎通を行なっている。それを操ることによって様々な現象が起こっていて、その扱い方によっては無限の可能性が広がる。そんな言葉のプロフェッショナルになるための第一歩。

①言葉にする方法

言葉にするには「スタンス」を決めることだ。

-自分が絶対に曲げたくない価値観は?
-どんな社会であってほしい?

この2つの質問で自分のスタンスが決まる。つまりは、社会における立ち位置と世の中の動きに対する好き嫌いの表明をするのだ。これがないと発言したとしてもありきたりな言葉に成り下がり、逆にこれができると自分の言葉となる。

②印象に残る言葉をつくる

印象に残る言葉をつくるには4つコツがある。
一つ目は「視点を上げる」こと。例えば、個人→会社→社会、と視点を上げればあげるほど考えざるを得ない状況をつくることができる。
二つ目は「領域を広げて一般化して考える」こと。個人の問題でも一般化して対象を広げると「強く」聞こえる。
三つ目は「逆張りをする」こと。マイノリティ側に立つことでそれだけ市場価値が高くなるので、エッジが立つ。
四つ目は「ゴールから逆算する」こと。本質はどこなのかを見極めるということ。ドリルではなく穴を売るということ。

③言葉で人を動かす

言葉を用いる目的は行動を起こさせることだ。その際肝に銘じるのが「言葉を丁寧に扱うこと、言葉に怯える」ということ。言葉の表現1つでも相手へのリスペクトを表すことができる。"クライアント"と"パートナー"と"支援者"では感じ方が全く違うのがわかるだろう。また言葉は傷つけることも容易にできる。諸刃の剣であるが故に怯えるくらい言葉は慎重に使うべきだ。
また「交渉」も言葉を用いて行動を起こさせるアクションの1つだ。交渉のことを三浦氏は「妥協ではなく止揚」と表現している。つまりは、交渉は勝負や妥協ではなく、相手の未来と自分の未来が重なるところを見つけることだと。オプトっぽい。

④所感

広告の仕事をしているからとかではなく、言葉を使って意思疎通を図っている人間全員が読んでもいい本だなと思った。「言葉で生かされることもあれば殺されることもある」とはその通りで、自分の発する言葉1つ1つにこだわって生きていきたいしそこを蔑ろにしたくないなと強く思った。ちょっとした言葉の気遣いで相手がハッピーになるならやらない手はないよなあと。

⑤転用

自分のスタンスを言語化する。例の通り、自分の絶対に曲げたくない価値観、どんな社会になってほしいかの2点について。まず自分の絶対に曲げたくない価値観は、「感謝」である。自分の行動指針は全てここにつながっている。自分は今何者でもない。だけども手も差し伸べてくれる人がいて、アドバイスをくれる人がいて、正直意味がわからないと思っている。大きな恩をいただくだけいただいて返さないわけにはいかない。その方々の力に1mmでもなりたいと心の底から思う。だからそのために力をつけなくてはならなくて、日々生活している。その根底には「感謝」があり、この気持ちは忘れることはないだろうし、これを返さなくては海外に住むとかはもってのほかだと思っている。
次に、どんな社会になってほしいかについて。それは「自分の人生を生きる」社会だ。なんか誰かの目を気にしたり、何かの障壁があるから本当はAをやりたいけど仕方なくBという人生を生きざるを得ない、みたいな空気を感じる時がある。もっと傲慢に生きてもいいんじゃないか。もっと自分の幸せを追求してもいいんじゃないか。何をやりたいか、どんな人生を生きるかは本当に自由だ(もちろん法律やモラルは守る)。自分の好きを追求しても良い。他人に感謝され続ける日々を送っても良い。ゲーマーでもギャンブラーでも良い。それを自分で決めた道だと胸を張って1人1人が言える社会。それをみんな言えたらなんとなく個人が自信をもてそうだし、なんとなく社会が活気づいてるイメージがあるし、不満とか愚痴とかが減りそう。自分は愚痴がとても苦手で(たまに言ってる時もあるだろうけど)、この世からなくなればいいと思っているので、自分にとっても生きやすい社会になる。みんなもハッピーになって自分もハッピーになる、最高だ。
そんな社会にするために自分ができるのは2つ。環境整備と情報提供だ。まず環境整備について。自分の幸せを追求するとは夢を諦めないとほぼ同義である。そもそもその夢を叶える職業が存続できるように、環境を整える必要がある。自分の場合はスポーツに関するものなのかなあ。つぎは情報提供。こんな世界もありますよという発信。そのためには自分が一番自分に嘘をつかないで生きる必要がある。

まとめると自分のスタンスは、感謝・リスペクトめちゃ大事、自分に正直であれ。

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