筑波大学理工学群社会工学類編入体験談令和5年度

こんにちは!!ここでは私の筑波大学理工学群社会工学類3年次編入についての合格体験記を書き記したいと思います。
Twitter ID:@odTWb3NQRHRvkaf

この記事を読むとわかること

  • 私の自己紹介と高専時代どのように過ごしてきたか

  • 筑波大学社会工学類を志望した理由と試験科目について

  • おすすめの参考書と勉強時間

  • 過去問がどのくらい解ければ良いか

  • 本番での出来(面接も含む)

私も先人の編入体験記にとても助けられたのでできるだけ詳しく記載していこうと思います。(長かったらすみません。)

自己紹介

改めて私は国立N高専5年電気電子工学科のかんーーと申します。この度は令和4年に行われた筑波大学社会工学類の編入試験に合格することができました!
これから私の高専時代について書き記します。


高専での成績は次のような感じでした。
1年次:10位 2年次:10位 3年次:7位 4年次:8位
どの年も多分1クラス42人でした。

高専時代に取得した資格
TOEIC835(L:460 R:375) 英検2級 自動車免許


1~2年

高専ではバドミントン部に所属し、部活が楽しかったため休まず部活に行っていました。このときは部活のために学校へ行っていたため、定期試験は直前に公式などを覚えて乗り切るというような感じでした。

3年

この頃からコロナウイルスが流行り始め部活ができなくなったため、授業免除目的で英検2級の勉強を始めました。が2級は一回落ちました。その後周りの友達がTOEICの勉強を始めたのを見て、秋ごろからTOEICの単語勉強を始めました。このときはコロナのせいでなかなかTOEICをうけることができませんでした。(抽選のため)私が受けられない間に800点超えを半年以内で取ってる友達がいて、負けたくないと思いここから私のTOEIC勉強に火が付きました。1月のTOEICは金フレしかやっていませんでしたが685点を習得できました。が友達のせいで嬉しくありませんでした。

4年前期

TOEICはabceedというアプリを使用して学習を始めました。4月のIPでは695点で、10点しか上がっておらず悔しい思いをしました。その後7月のTOEICで835点を取ることができ夏休み前にTOEICから逃れることができました。(最終的に同じクラス内に800超えが4人、700超えが5人で勉強熱心なクラスに恵まれたなと感じてます笑)
この時期はまだ志望校が決まっておらず推薦で大学に行く可能性も十分にあったため、授業の予習復習も行っていました。
このとき習っていた確率統計の授業が面白かったのと夏休みのインターンでデータサイエンスに関連する仕事を体験したのをきっかけに将来は確率統計の知識やデータサイエンスで社会貢献できないかなと考えて筑波の社工を見つけました。この時期の志望校は


電気通信大学
筑波大学社会工学類
長岡技術科学大学      でした。


4年後期

電通大の推薦を受けるかもしれないと思い8位以内の学科順位をキープすることを優先に勉強を行っていました。あと物理も必要かもと思い勉強してました。結局冬休みに入る直前に電通より筑波に行きたい気持ちのほうが強かったため、電通の推薦はやめて筑波に集中しようと決めました。そのため冬休みから本格的に合格することを意識して勉強を始めました。また、春休みも今までの人生で一番勉強しました。もともとバイトは塾で週2、2時間とかでやっていまいたが春休み入る前に合格までは休むことに決めました。

5年前期

この頃は、編入試験を最優先に考えて行動していました。思っていたよりも周りが勉強していなかったり、だれてきている人もいたったため私も少しペースダウンしていました。どうにかしようと思い友達を誘って夜は通話しながら勉強したり、休みは図書館で勉強したりと周りを巻き込みながら最後まで勉強していました。直前とか一緒に勉強する友だちがいると心強かったです。何だかんだ長岡技科大の試験前辺りからは忙しくて焦りましたので直前に余裕を持てるように予定を立てることをおすすめします。

筑波大学社会工学類を志望した理由と試験科目について

志望理由

ここから編入試験についてのメイン記事です。まず私が筑波大学社会工学類を志望した理由は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、今まで高専で専攻してきた電気分野に興味や魅力を感じられなかったことです。一応Aランを取れるくらいに授業の内容などはしっかり学んではみたのですが「将来電気のことを研究したいわけでもないからな~」といった感じで電気分野を大学で専攻しても頑張れる気がしないと思いました。
2つ目は、経済学や金融工学、数理最適化法などのデータサイエンスに興味があったからです。編入の勉強をしていくうちに数学が楽しくなり、数学を使って社会貢献出来ないかなと大学を探していたときに筑波の社工を見つけました。まさに!自分がやりたいことだ!!ってなりました。この学類から「社会工学が面白い」という書籍が出版されていたので早速読んで見ると金融工学や数理最適化など「これについて学びたい!!!」とワクワクしました。「社会問題×数理的アプローチ=ソリューション力」というコンセプトも自分にあってると感じたため筑波の社工を受けることに決めました。

試験科目について

試験科目は数学(120分)、英語(TOEIC)と面接です。

気になる合格点は誰も過去に開示情報を上げていないため定かではないため僕の予想になりますが筆記、TOEIC、面接の配点は1/3ずつで合計7割超えれば合格だと思います。TOEICは700後半の人が落ちたりもしていたため830or860点が満点だと予想します。倍率とかは気にせず合格点を超えれば合格な気がします。

TOEICについては早めに750点以上(できれば800超え)を取って数学に集中することをおすすめします。数学があまりできないのであれば少なくとも半年は数学に集中できるように危機感をもって勉強して下さい。
数学については毎年、大門5 or 6問構成です。最初の1,2問は線形代数、次の1,2問は微積分、最後の1,2問は確率統計についてです。他の大学では見ないような問題が多いため数学だけだからと油断しないほうがいいと思います。どのような問題が出るのか私なりにまとめてみました。過去問H18~R5を参考に優先度が高いものから書き記しています。[ ]で囲ったものは1年しか出題されていないものです。


線形代数:(マルコフ連鎖の)固有値固有ベクトル(分数や小数の行列が多い)、階数(rank)、(直行行列で)対角化、一次独立の証明、写像を含むベクトル空間、文字含む行列式、ブロック分割、行列で漸化式、[基底の変換]

微分:ラグランジュの未定乗数法、陰関数と極地、定義に沿った偏微分、(2次)テーラー展開、連続であることの証明

積分:変数変換、広義積分、(級数の)極限、ガンマ関数、[上限下限とリーマン和]

確率統計:(最近は統計がメインです。)よくある検定と信頼区間、ポアソン分布、(マルコフの定理からの)チェビシェフの不等式、不偏推定量、期待値&共分散&相関係数、確率分布&累積密度関数、最尤推定量、同時確率分布、条件付き確率、確率漸化式、[適合度検定]


上記に書いたものができれば合格できると思います。

おすすめ参考書と勉強時間

編入試験に向けて使用した数学の参考書は以下のとおりです。

の前におすすめの勉強法についても記載しておきますね
参考書一周したけど2周目になると何も覚えてない><って経験をしたことがある人もいると思います。これから紹介する武田塾の勉強法によってかなり実力が伸びたのを実感できました。これらの勉強法はめんどくさいと感じるときもありますがやってみて最も効率がよい勉強法だったと思います。

1.編入数学徹底研究
まずはじめにこの参考書から手を付けました。(4年の夏休み)はじめは殆どの問題がわかりませんでした。。筑波の社工を目指すなら範囲外のところも多くありますが滑り止めの大学を受ける際などには役立つため応用数学以外はすべて取り組むことをおすすめします。ただ章末は難しいので下の2つの参考書を行った後などに取り組むことをおすすめします。
私は例題と類題6~7周くらいしました。章末は2周

2.編入数学過去問特訓
これも微分方程式と応用数学以外を6~7周しました。最後の春休みに手をつけ始めました。3月はこの参考書を4周するだけで終わりました。はじめ1周するのに55~65時間くらいかかるんじゃないかと思います。(解説が省略されているところがあるので先生によく質問に行きました。)かなり難しい問題も数問あったのでそのへんは完璧にしなくてもいいと思います。やりきるとかなり計算力がつきます!はじめはB問がたまに解けて嬉しいレベルでした。最終的にはC問の数問以外は理解して解けるようにしました。

3.大学編入のための数学問題集
この問題集では過去問特訓にはなかったベクトル空間の問題が豊富でつくばの社工を受けるなら必須の参考書です。私はまず直近5年分の過去問と照らし合わせて関連がありそうな問題にマークをつけてから解き始めました。微積は社工ではあまり出ないような問題も乗ってるので時間がないなら問題を選んで取り組むのをおすすめします。でも、線形の問題はすべて解くのをおすすめします。4年の夏休み終わりから春休みにかけて主に取り組みました。これも6~7周くらいしました。

4.新確率統計(大日本図書)
高専で購入したものでセットの問題集を主に行いました。確率統計も今年出題された一様分布から適合度検定まで幅広くカバーしているので必須です。この参考書と次に紹介する参考書の内容が理解できれば社工の確率統計も戦えます。なんだかんだ確率の方も含めて5周しました。

5.演習 確率統計キャンパス・ゼミ
高専シリーズの確率統計でカバーできないところはこれでカバーしましょう。てことで必須です。範囲外のものやかなり踏み込んだ難しいところは飛ばしました。(各分布を表す式の導出とか)演習シリーズだけあれば十分だと思います。4周しました。
あとは過去問で出題傾向や難しい統計の問題になれてください。

6.細野真宏の確率が本当によくわかる本
去年受かった先輩のおすすめで取り組みました。離散確率は自身を持って解けるようになります。しかし、最近は統計の問題がよく出題される傾向があるので優先度は低いです。最後の総合問題を除いて5周ほどしました。

(7.弱点克服 大学生の確率・統計
とてもむずかしいです。。。基本問題だけ解きました。もし取り組むなら最尤推定の問題などもあるので問題を選んで解いてください。基本以外は本当に難しく感じました。今年の一番最後の統計の問題はこれをやれば解けていたんだろうなと感じました。優先度は一番低いです。

多分ここまでやらなくても受かる可能性は十分にありますがどうしても受かりたかったのでどの合格体験記よりも多く勉強すれば確実に受かるだろうという脳筋な考えで勉強していました。

あとは過去問で問題形式に慣れて何周かしましょう。ただあとにも書きますが過去問と同じ問題は出されることはありませんし最近問題が難化傾向にあるともいますので多くの問題集を解いて所見の問題に対する応用力などをつけるほうが大切だと思います。あまり過去問に頼りすぎないでくださいね。

過去問がどれだけ解ければよいか

上記に書き記してきた参考書をやったあとに過去問を解き始めました。だいたい1ヶ月前くらいに始め結構焦った記憶があるのでもう少し早めに取り組めばよかったです。過去問をみて取り組む参考書の箇所を決めたりしたので所見でもおもったより解けました。令和3年度と平成21年度の年以外は所見で7~8割は取れて20分くらい余るという感じでした。あれだけやってもまだ解けない問題もあるのかとも思いましたね。最終的には激難の数問を除いて理解して5周くらいして本番に望みました。
今度過去問の解答(解けなかった問題も数問ありますが。。)と面接対策をまとめた記事も公開するかもです。有料にするかもです。H18~R5の過去問は連絡をしていただければ提供しようと考えています。(問題だけが個人によって高価で売られているのが気に入らないので笑)
ネットで隅々まで探してどっかの過去問置き場から手に入れた記憶があります。

本番の出来

試験とは関係ありませんが前日につくば駅周辺と筑波大学を見に行った際にここで生活したい!!ここで学びたい!!って強く思いました!
試験前に一度見に行って見るのもいいと思います。

前日の夜は同じ高専の友達とご飯を食べてホテル日航に戻りました。がなかなか寝れず「1年半かけた約2000時間がこの一夜の寝不足で終わるのか」とか考えならがら目をつぶり4時間後にようやく寝れました。。。どこでもぐっすり寝れるタイプの人でしたが。普段使ってる寝具がある人は持っていった方がいいかなと思います。
朝食は前日にコンビニで購入した魚のおにぎり、味噌汁、フルーツ、ヨーグルトを食べて行きました。(持ち物も確認して)
バスターミナルは結構混むので座われるように早めに駅に行ったほうがいいです。
社工の試験会場はエアコンの音がうるさかったため直前に変更になりました。なにか不満があれば対応してくれるのかもしれません。

試験1日目

試験開始4分前ぐらいに問題用紙4枚、解答用紙下書き6枚、採点される解答用紙6枚が配られました。解答用紙はレポート用紙みたいなもので白紙ではありません。下書き用は主に途中計算などを書くためのものです。配られたあと学群、学類、氏名、受験番号を解答用紙計12枚に書き込んでくださいと言われ書き始めました。まだ半分しか書いていませんでしたが解答を開始してくださいの合図で試験が始まりました。こんな焦らせるようなことするんだ~と思いつつ下書き用の氏名などは書かず解答を始めました。最終的には下書きも回収されるため問題を考えながら書き切りました。(終了時間が伸びるようなことはなかったです。)
問題については過去問を見ていただくのが一番早いですが大まかな問題構成は次のような形でした。


大問6問構成
1.行列問題
確率推移行列の固有値固有ベクトルを求める。固有値1を持つこと示す。

2.ベクトル空間
 単射、全射の定義についての問題。次元定理を用いた証明。

3.積分
 積分範囲図示からの単純な積分。場合分けが必要な積分。

4.ちょっと変わったラグランジュの未定乗数法を用いた問題

5.等比率の検定と信頼区間の問題

6.一様分布の問題
 確率密度関数、期待値、不偏推定量の問題。


3番以外は他大学の過去問でも見たことがないような問題で毎年出せれていた誰でもわかるボーナス問題がなかったため正直焦りました。多分今までの中で3番目の難しさでした。4、5番は問題集でも見たことがなかったのでよく考えて解きました。時間ギリギリまで全力で考えて解きました。体感は現時点での実力を最大限に引き出せた感じがあり、6割は取れたかなといった感じでした。
(手も足も出ないような問題がなかったり等比率の確率変数を等平均と母比率の知識から予想して立てたら合っていたりと私に取っては運が良い年でした。合格直前にどの問題も同じ点数で採点してみたら完全解答できたところだけで6.5割取れていました。部分点が加われば7割、良ければ8割点数がもらえてそうです。得点開示したら載せます。)

試験終了後は東大も受験していた編入生3人と同じクラスの友達とでお昼を一緒に食べました。普段話す機会がない他高専の人と喋るのはとても楽しかったです。その後公園で東大と社工を受けた「そう」さんと答えの照らし合わせをしました。出来なかったところなどが同じだったりしたため多分大丈夫だと思いました。実力をすべて出せたのでこの日はぐっすり寝ることができました^^

試験2日目

1日目と同じ朝食を取って試験会場に向かいました。今年は2部屋使って面接でした。私は奇数の方で第一面接室でした。解き直しがあるという噂もあったため、慌てて解けなかった問題などは解けるようにしていきました。待合室では問題見ながら考えている人もいました。一人11~14分くらいの面接なんだなと待ちながら考えていました。
面接は1:3で進行役のような方1人とその両サイドに教授?がいました。
次のようなことを質問されました。
・志望動機を教えて下さい(ここを深掘りされます)
1分40秒くらいのものを喋りました。ずっとメモを取りながら聞いているため教授サイド3人は殆ど下を向いているなか喋り続けました。
・どんな応用的な確率統計を学びたいですか。
待ち行列理論とか答えたが多分待ち行列理論を専門とするトゥアン准教授がいたためやってしまったと思った。。。
・待ち行列理論の現在の課題は何だと思いますか。
これから学びたいって言ったのに!と思いつつ少し考えてからコロナによって感染対策の対応が組み込まれたり理論とずれることが課題になりそう的なことを答えた。
・ある女性が予約より一時間遅れてやってきました。これを数学的に表せますか。
聞いたとき「???」ってなりました。これは考えても本当にわからないと思ったので「私の勉強不足によりお答えできなさそうです。次回お会いする際には必ず応えられるように学習してきます!」と答えた。威勢のいいガキが来たなと言った感じで面接官が笑っていました
・数学の出来はどうでしたか
(ここで解き直しがあるかわからなかったため待合室でどうやって解き直しをぶっ込むか考えました。)
4番と6番以外は基本的に解けていたと思います。4番はホテルに戻って冷静に解いたらラグランジュ関数の目的関数を〇〇、制約式を〇〇としたら答えが〇〇とうまく出せて完答できたため悔しかった。6番の後半は自信ない。
これを喋っているとき一人の面接官が私の解答用紙らしきものに書き込んでくれていたため、もしかしたら点数が貰えてそうです。言いたいことがある場合は待っていないで自分から切り出すといいかもしれないです。
・気になっている社会問題はなんですか。具体的に。
半導体不足について答えた
・その問題を志望動機で得意とおっしゃっていた確率統計でどのように解決できますか。

15秒くらい黙ってしまったが。。信頼区間を企業間で製品生産の際に使えばどうのこうのみたいな感じで喋りました。「在庫管理の面で話して頂いたんですね」と言われなんとか乗り切れた。

面接終わってみてよくある併願校やTOEICについて、高専時代についての質問などがなくかなり頭を使わせるような質問が多くて難しかったなという感じでした。

以上が私の筑波大学社会工学類の編入体験記です。
これから受験される方々頑張ってください!!応援しています!!

なにか連絡や質問があればお気軽にDMなど送ってください~
返信は遅いかもしれませんがちゃんと対応します!

過去問の解答と面接対策をまとめた記事も今後upする予定ですが出来たら個人作成のもので誤答が合ったりするかもしれません。あと出来たら僕の解答には頼らず周りの友達ととき合ったりする方が力になっていいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

(ハ〇フィーさんの合格バイブルはおすすめしません…過去問と解答ありとありますが過去問は大学側が公開している3年分と最新の模範解答1年分を引用してるだけです。)

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