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弥生の大雪【音声と文章】

山田ゆり
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「あっ、忘れてた!」

空からそんな声が聞こえてきそうなこの数日間の雪。


もう三月なのに
季節外れの大雪に見まわれている。


「今年は雪が少なくて過ごしやすかったよねぇ。」
そう言い合っていた話がうたた寝していた空に聞こえたのかもしれない。



会社を出てから30分位、駐車場で車の雪払いをした。
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「だから冬はガソリンがすぐになくなるんだよなぁ」と独り言を言いながらやっていたら
「まだいたんですか~」とAさんがやってきた。

とっくに過去の人と思っていた人が駐車場にまだいたのである。




「これは帰ったらまずは雪かきだな。」
私は覚悟して車を走らせた。




こんもり積もった深いわだちに従いながらハンドルを切り我が家の敷地内に入る。
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すると外灯を頼りにママさんダンプを繰る三女の姿があった。

下がグレー、上がクリーム色のスキーウエアに赤いママさんダンプ。
熱気で濡れたマスクがどれだけ長い時間やっていたのかが分かる。


「ただいま~。鞄、置いてきたら私もすぐに手伝うから~。」
「いいよ、もう終わり。お母さん、来なくていいから。」

そっけない態度にちょっとショボンとする私。


三女はまたママさんダンプを押しながら庭の奥へ向かっていく。
口下手な三女の精いっぱいの愛情表現だと分かっている。

私よりもか細い体なのに雪かきをしてくれているんだ♪

いつもありがとう



雪国の冬はあちこちで「ありがとう」が溢れている。
今年はそれがもう少し続くかもしれない。






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弥生の大雪

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