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怒りの矛先が違うんじゃないか【音声と文章】

山田ゆり
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1468日目。
※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む、
どちらでも短時間で楽しめます。





おはようございます。
山田ゆりです。


今回は
怒りの矛先が違うんじゃないか
をお伝えいたします。





電話が鳴った。
電話機のディスプレイは「非通知」だった。

電話当番のA子さんが受話器を上げる。
会社名を名乗る。

相手は何も言わず電話を切る。

すぐまた非通知からの電話が鳴った。
A子さんが受話器をとる。
しかし先方は無言。

受話器を置く。
すぐにまた電話が鳴る。


電話は2コール半ですぐに切れ、また電話が鳴る。

この繰り返しだった。


社長が警察に電話をした。
しかし、番号が分からないからどうすることもできないというのが答えだった。


2コール半の電話は数十分続いた。
その規則正しい鳴り方は手動ではないと思う。
なんでもありのこの世の中、
きっと、そういうアプリを使っての電話なのだろう。


その非通知電話が始まる直前に電話を受けたA子さんの説明はこうだった。


【B商店のCさんにその人はお金を貸していた。
Cさんにお金を返してほしいとお願いしたのに返してくれない。
だから、B商店のすぐ隣のわが社に迷惑電話をかけることにした。

迷惑電話をやめてほしければ、B商店に話をしてほしい】
ということだ。


なんて、変な思考をする人だろう。
全く関係のないわが社に迷惑行為をして自分の要望を通そうとしている。


会社の方針で相手にしないことにした。
夜中までこの電話は続くのだろうかと思ったが、それから数十分後に電話は止まった。


ずっと鳴り続けていた電話がぱたりと止まり、かえって物足りなさを感じたのは慣れという現象か。


どうやら今日はこれで終わりらしい。





翌日、同じ時間帯に
不思議な電話番号から電話が来た。
それは44から始まる電話番号だった。
「非通知」ではなかったが、きっと昨日と同一人物だと誰もが思った。


事務所にいた皆は
「えー、昨日と同じ時間帯だ。
この人はこの時間が電話をしやすい人なのかなぁ」
と口々に話をした。


昨日、最初の電話がその番号からであることをA子さんは覚えていた。


私はA子さんが出る前に電話番号を書き留め、
すぐにネット検索をしてみた。


その番号は迷惑電話目的で使用されている番号らしい。



何コール目かでA子さんが電話に出た。


「そういうことは警察とか裁判所とかに相談してください。
当社は全く関係ありませんから」
A子さんは毅然とした態度で言った。


「昨日の話はどうなったか。B商店に話をしてくれたか」という電話だったと
後でA子さんが皆に説明してくれた。

静かな事務所内で、私たちは彼女の話を聞いていた。

そして電話は切れた。


そして非通知の電話が鳴った。
私たちは2コール半で切れる電話がまた続くと覚悟していた。



しかし、2~3度鳴ってから、その後、
44から始まる電話も非通知の電話もこなかった。




お金を貸した相手が返してくれないから
その隣の会社に迷惑電話をかけて本人に払ってもらうようにする。

どう考えても筋が通っていない。



かなり稀有なケースだったが
今回のことで
・44から始まる電話は迷惑電話である
・2コール半で繰り返す迷惑電話のアプリがあるらしい
ことを知った。




44から始まる電話番号で電話する方法。
2コール半で電話が切れてまた電話するその機能を探す手間。

それらの時間を別の解決策に使用すればいいのに。




貸したお金を返してくれない。
それは困ったことだが
その返済の解決を全く関係のない会社に向けるなんて
怒りの矛先が違うのではないだろうか。



人は困ると常識から外れた思考をすることがある。



私の脳内に他山の石がまた一つ積まれた。






今回は
怒りの矛先が違うんじゃないか

をお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。



◆◆ アファメーション ◆◆
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