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特筆すべきスタバの日 その3【音声と文章】

山田ゆり
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私は愛されています
大きな愛で包まれています

失敗しても
ご迷惑をおかけしても
どんな時でも
愛されています

.。*゚+.*.。   ゚+..。*゚+



おはようございます。
山田ゆりです。



今回は
特筆すべきスタバの日 その3
ということをお伝えいたします。
※音声と文章、どちらでも楽しめます。



電話はカーショップからだった。
電話口は先ほどの方ではなく、先日、
カーナビを見てくださり、まだ外さなくても大丈夫と
おっしゃった方からだった。

今さら何だろう。

その方は、今回の件を謝って下さり、
これからバッテリーを交換しに行きたいという事だった。

(いや、それは困る)と私は思った。
あと数分でロードサービスの方がバッテリーを直しに来てくださるのだ。

以前の私だったら、ここで、
カーショップの方の話を遮り、申し出を断っていた。

私は、もう、9割方決まっている事をひっくり返すのはできない性格だ。
それがどんなに自分に有利になる事でも。



しかし、私はその時、現状を正直に言うのを我慢した。

「私は世帯主だ。素直だけではいけない。
人間、もっと図太く生きないといけない。」
私は自分にそう言い聞かせて
相手の話をじっくり聞いた。

相手はこれから新しいバッテリーを持ってきて交換し、
その場で壊れたカーナビを取り外して下さるとの事。

私は今回、バッテリーを交換しなくても
恐らく復旧すると感じていた。

だから、今回、無料で出来るロードサービスで事足りると思った。

それを申し上げたかったが、
私は相手がどのように言ってくるのかを知りたくて
我慢して相手の話を最後まで聞いた。

なんと相手は、
「無償で」新しいバッテリーに交換して下さるという。
今回、その方の判断ミスでバッテリーが上がってしまったからというのだ。


私は天にも昇る気持ちになった。
これまでの私はその段階で、
わざと大袈裟に喜んで見せる。

つまり、思いもよらない幸運が訪れたのだから
相手が満足するように大いに喜んで見せていただろう。


しかし、私はそれをぐっとこらえた。
今は、自分が試されているのだ。
「世帯主」なんだから私は。

「それではついでにすぐに新しいカーナビを取り付けてくださるんですね?」と
「爽やかに図々しく」お聞きした。

相手のご好意にあぐらをかいている状態ではあったが
ここは「言ってみなければ。がんばれ私。」と
自分を励ましながら言葉にした。

しかし、新しいカーナビの設置はやはり
予定通りの日でなければできないそうだ。

カーナビは車にそれを接続するだけでは完了せず、数時間がかかる事は
会社の車両入れ替えの事務もしているから
詳しい理由は分からないが、時間がかかる事は分かっていた。

任意保険を使ってバッテリーのトラブルを回避しようと思っていたが
カーショップの方から、新品のバッテリーと交換して下さるとのこと。

はてさて、どうしよう。


どちらもタダではあるが、
誰が考えたってカーショップの話の方が有利だ。

電話をしながらどうしようかと考えた。
つまり、電話をしている間にも、
ロードサービスの方が到着しそうな時間帯だったから。

私は数秒でカーショップの方の話を受けることを決断した。


事態は急展開した。


カーショップの判断ミスで
我が家の車のバッテリーが上がってしまった。

どうしてくれるとカーショップに電話をしたら
私たちの方で何とかしてくださいと言われた。

我が家の車には任意保険のロードサービスがついている。
ロードサービスは無料でバッテリー上がりを直してくれる。

私はすぐに任意保険の会社に電話をし、
ほどなく修理屋さんから自宅に向かうという電話が入った。

もはや修理屋さんが到着するであろうという時に
カーショップから、新品のバッテリーを
無償で交換して下さるという電話が入った。



ロードサービスを利用して無料で車を走らせることはできる。
この場合、バッテリーが通常に戻ったら
カーショップに車を持って行き、
とりあえず壊れたカーナビを取り外してもらう。

つまり、こちらからカーショップに出向く必要がある。

対してカーショップの方は
無料で車が乗れる状態になるのは同じだ。
しかし、バッテリーは新しいものになる。
そして、その場でカーナビを外して下さるから
こちらからわざわざ出向く必要がない。

どう考えても、カーショップの方が有利だった。



こちらからの電話では、上がってしまったバッテリーを
復活させて下さればいいなという思いで電話をしたのだ。

まさか、無償で新しいバッテリーに
変えてくださることになるとは思ってもみなかった。




私はカーショップからの電話を切って
すぐに保険会社にロードサービスのキャンセルの電話をした。

保険会社に電話をしたら、先程と同じアナウンスが流れた。
その平和な感じのアナウンスに
「お願い、早くして」と祈らずにはいられなかった。

私は次に何番を押せばいいか先程電話して分かっていたので
音声の途中で番号を押した。

そして、のんびりした感じの女性が出た。
予想はしていたが電話に出られたのは先程の方ではなかった。
私は名前を名乗り、概略を説明して
ロードサービスをキャンセルしたいと申し上げた。


住所など身元確認をされ、そして
最後に「良かったですね。」と言われて電話が終わった。



電話を切って二女と顔を見合わせ
(よっしゃー!)というポーズをとった。
まさかの展開になった。



私たちは外に出る準備をした。

お日様はぽかぽかだったが風は強く冷たかった。


今の心境にぴったりだった。



夫が突然、致死性不整脈でこの世からいなくなり、
3人の娘たちと私の4人家族になってしまった。

一家の大黒柱を突然失った私たちは
それからいろんな困難がやってきた。
そして私はその瞬間毎に最善を尽くしてきた。

これまでを振り返ってみると
ピンチだと思ったことが結局はチャンスに変わっていた。



前向きに生きるのだ。
どんなに悲観的な事があっても
自分を大事にしようと思う。



少ししてから玄関のチャイムが鳴り
カーショップの方がお見えになった。

そして、新しいバッテリーに交換していただき、
壊れたカーナビは回収してくださった。
https://yamayuri58.com/tyoubo/wp-content/uploads/2022/05/1651585066776.jpg


数日後に新しいカーナビを取り付けていただくことになっている。


1杯の抹茶ラテから新品のバッテリーまで。
https://yamayuri58.com/tyoubo/wp-content/uploads/2022/05/20220501_092202.jpg
※写真は車内に大胆にこぼしてしまった後の1㎝くらいしか残っていない抹茶ラテです。



とても長いお話になった。

今回も私はとても勉強になった。
「自分はいい人」を優先しない。
家族の為にあえて「嫌なおばさん」になる。




あなた
私、結構、図太くなったと思わない?
いつまでもお人よしではいられないよね。

私はこれからも
自分に負けずに家族を守っていくから
そばで見ててね。







今回は
特筆すべきスタバの日 その3
ということをお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。





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