お前はグランブルーファンタジーヴァーサスで格闘ゲームの荒野に降り立つ

 きくうしの諸君。グランブルーファンタz-ヴァーサス(以下GBVS)の購入特典は忘れずに入力しただろうか。おれはGBVSが楽しくていてもたってもいられず、GBVSのアッピールを行うためにこのテキストを書いている。このテキストは格ゲーはやったことはないがとりあえず購入特典目当てでGBVSを買って放置しているお前や格ゲーデビューしたいが何をやればいいのかわからないお前向けに書いたものだ。これは折れ自身のR・E・A・Lな体験を通して書かれたもので、お前がそういうものを求めているならば確かな道しるべになることを100%保証しよう。

思い込みを捨てろ
 まず最初にはっきりさせておく。「格ゲーって呪文みたいなコンボを覚えないと何もできないうちに負けちゃうんでしょう?」「対戦で勝てなきゃ詰まんないし時間の無駄」「なんかデカい箱のコントローラーが無いとダメって聞いた」これらはすべて間違っている。
 GBVSは画面端でなければコンボが短くなりやすいため最初のうちはボタん連打からの必殺技の流れができれば十分だし中にはコンボよりも立ち回りのほうが重要なキャラも複数いる。そして本家グランブルーファンタジーで育まれた魅力的なキャラをぐりぐり動かしド派手で高品質なモーションや演出を見るだけでも滅茶苦茶に楽しい。さらにべつに格ゲー用コントローラーがなくてもPSについてきたこんとろーらーでも普通にやれる。現におれはPS4についてきたコントローラーでGBVSをプレイしている。これれの理由でGBVSを買って特典コードを入力した後起動すらしていないならばお前はすぐに格闘ゲーム体験を始める準備をすることになる。

RPGモードからやれ
 
GBVSには格闘ゲームとしての対戦モード以外にもRPGモードというゲームモードがある。これは奥いきがないベルトスクロールアクションみたいな感じで対戦モードと同じようにキャラクターを操作して敵を倒してステージを進んでいくモードだ。最初は主人公のグランしか使えないがステージが進み鵜に連れて使えるキャラクターが増えていく。キャラクターが増えるにつれてチュートリアル的なステージでそのキャラが持っている各技の解説もしてくれる。このモードで各キャラの特性を掴み、使いたいキャラを選択し、キャラの特性を掴んでいくのがいいだろう。
 さらに、RPGモードをクリアすれば本家のグラブルのほうで使えるコードも追加でもらえる。

使いたいキャラを使え
 格ゲーをプレイする上でのモチベーションとしてそいつを使いたいかどうか、というのはとても大きなものになる。ネット上での簡単難しい強い弱いの評判に流されずお前が一番最初に使いたいと思ったそいつを迷うことなく使え。推しを自由自在に動かすことができた時の快感を、推しを引くために石を溶かしてガチャを回し続けたお前ならば想像できるはずだ。

最初は簡易入力に頼れ
 
GBVSには普通の格ゲーと同じようなコマンドで必殺技を出すほかに、簡易コマンドでも必殺技を使うことができる。簡易コマンドによるデメリットもいくつかあるのだが、必殺技を出したいときにほぼ確実に発動させられるというメリットは非常に大きい。「コマンド入力じゃないとかっこ悪い…」などという見栄を今すぐに捨てて簡易コマンドによる必殺技を振り回して使いどころを覚えろ。

奥義は撃てるときにには必ず撃て
 奥義ゲージが溜まると必殺技よりも強力な奥義を撃つことができる。これは必殺技よりもコンボにつなぎやすくダメージが大きいうえ、ほぼすべての技に無敵時間がある。このため、相手に激しく攻め立てられているときに発動すれば相手の攻撃を無敵時間でかわしつつ逆に手痛いダメージを食らわせる、なんてことも可能だ。
 奥義ゲージはラウンドを持ち越すことができないし、ゲージを出し渋って負けたなどとあっては本末転倒だ。攻め立てられているとき、コンボにつなげられそうなときには迷わず使っていけ。

同じレベルの相手を見つけろ
 
格ゲーの対戦において片方が敗者、片方が勝者となる。これは必然だ。格闘ゲームは真の男を決めるための無慈悲な荒野であり、技術と判断力の優劣の差が勝敗として明示される。おれは初心者のお前に対して対戦で勝てるまで何十敗しようとも戦えなどというストイックなことは口が裂けても言えない。ただ格ゲーが嫌いになって終わるだけだからだ。おれが言えるのは同レベルの相手がちゃんといて勝ったり負けたりできる環境でないと対戦していても全くつまらないという事実だけだ。幸い今現在のGBVSはゲーム人口がそれなりに多いのでランクマッチであればだいたい同じくらいの相手とマッチングするだろうし、discordのサーバーや対戦募集のコミュニティも複数ある。そういったところで同じくらいのレベルの対戦相手を見つけるのはコンボの練習と同じかこれ以上に大切なことだ。もしお前に同じくGBVSを持っている初心者の友人がいるのならばそいつと対戦を繰り返すのもとてもいい。ただしリアルファイトに発展するのはくれぐれも気を付けることだ。

タクティクスモードは宝の山だ
 タクティクスモードには操作チュートリアルや格闘ゲームにおける各種テクニック、各キャラの基本コンボと厄介な技への対策、と強くなり対戦の勝率を上げるための宝石が大量に眠っている。一通りこなせばお前はもう初心者ではなくいっぱしの格闘ゲーマーといっていいほどに成長しているはずだ。
 「そんなめんどくさいことせずに勝ちたい!」などという言葉は練習もせずにスポーツ大会で入賞したいと言っているような愚かなたわごとだということを理解しろ。

 これでおれの言いたいことはすべてだ。このテキストがお前の格闘ゲームの荒野を進む道しるべになれば幸いだ。
 もしお前がGBVSを始める気になったのならばいつかおれと対戦することもあるかもしれない。だが手加減はいっさいしない。バハムートソードフツルスが閃き、バハムートの咆哮が轟くことになるだろう…。

おわり

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