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何か

「ねえ、あの音なぁに?」
「ん?雨じゃない?」
「違うよ、雨はもっと細かい音よ」

そう言われて耳を傾けるとカツカツと、尖った音がする 仕方がない
起き上がると、裏のドアを開いて外を覗いた

そこに何か がいる
うずくまって 雨に濡れている

一目で
地球の生き物とは違うものだ、と思った

ドアを静かに閉めた

見なかったことにする

布団に潜り込んで寝てしまおう

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