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七万のファンと七万の死神:寺山修司著「馬敗れて草原あり」ブックレビュー(有馬記念編)

割引あり

 シルクレーシング、キャロトファーム、サンデーレーシング、キャロットファーム、シルクレーシング、北島三郎、サトミホールディング、居城寿与え、サンデーレーシング。
 さてあなたはこれらの書き出しからいったい何を想像するだろうか?。ヒントは六番目の北島三郎である。いわずと知れた演歌の大御所である。これは過去10年間の有馬記念の優勝馬の馬主の名前である。北島三郎は2017年の有馬記念に武豊を擁してキタサンブラックで勝っている。有馬記念の優勝賞金は5億円である。(これは毎年上がっている)。庶民には及びもつかないお金であるが、馬主ならずとも競馬ファンには堪えられない一大イベントなのだ。
競馬の醍醐味はもちろん払い戻し(つまり博奕)であるが、それだけが競馬の魅力ではないとわたしは思っている。

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