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京都nano

大阪での打ち上げが楽しすぎて5:00まで飲んでいた。

起きたのは9:00過ぎだった。
重たい身体を起こす、昨日のお酒がいい余韻を残していた。
外をでたらこっちにきて一番ってくらい熱い朝だった。
すでにこの街の人は忙しなく動いていた、飛び交う関西弁に少しずつ慣れてきていた。

近くの最寄駅まで対バン相手の磯野さんに送ってもらった。京都に戻るために阪急列車に僕は乗った。

ここ数日の電車移動も慣れたもので、幾分最初に苦戦していたキャリーケースの操作も手馴れていってた。駅に降りたらすぐにエレベーターを探すのももれなく習慣付いていた。

今回泊まるところはどうしよう、と考えていたのだけれど以前宿泊したゲストハウスが居心地が良くてまたそこに行くことにした。

14:00きっかりにチェックイン

荷物を置いて少しだけ観光することにした。
スタッフの方に最寄りの観光地を教えてもらって自転車を借りた。

目的地は鴨川、くるりを聴きながら自転車を漕いだ。
黄昏時の昼下がり、日差しは少し落ちてきていて涼しい風が吹いていた。

そこから見える景色と夏空、イヤホンから流れるくるりに意識をもっていかれてしばらく無心に自転車を漕いでいた。
あの綺麗な景色を写真に撮ることも忘れ、だれにも分かち合えない自分だけのシャッターをきっていた。

気がつけばいつのまにか時計は17:00をまわっていた。
急いで宿に戻りリハへ向かった。

京都nano
このハコは京都、その他他県のミュージシャンから愛されてやまないライブハウス。
はじめてきてリハを音をだしただけじゃわからなかった。

この時気づかなかったけど珍しくPAさんにアコギの音に注目をつけなかった。

そしてこの日の対バン相手は佐賀の大先輩the amber tortoiseさん。

同じ佐賀なのに対バンすることなんてないと思っていたのにここ京都で対バンするなんて思いもしなかった。

実はワタルさん(gt/vo)以外は面識はあったのだけれど毎度毎度会うたび何故か緊張して挨拶できずにいた。
実際にあって話してみると全然優しい人だった、むしろくるり好きと知って少しだけ心の中ではしゃいだ。


そんな本番前もあってだいぶ緊張はほぐれたと思っていたけど、ガチガチになっていた。
そんな様子を見抜かれたのか、店長のモグラさんが、飲め!っとビールを頂いた。
塞がっていた喉が広がるような気がした、じわーっとアルコールが心をほぐしていくような気がした。
そしてなんとか演奏を終えることができた。
まぎれもなく今日も誰かに助けてもらった日だった。


本日のトリは↓小倉ユウゴさん+梶谷遼平さんだった。
やっぱりここに来てもえげつないものを見た気がした、パワフルでいてポップ、歌詞の内容がすーっとはいってくる。

シンガーソングライターとしてここで見たものはなぜかとても新鮮に思えた。


終演後、打ち上げ。
モグラさんと話した、嬉しい言葉も、こうしたがいいって言葉も。
くるり自慢も、本当羨ましすぎてでも面白くてお酒がすすんだ。

なぜこのハコがバンドマンに愛されているか、ハコの人がミュージシャンの事を愛情もって見守っているからだって思った。
僕はこのツアーで本当出会う人出会う人に恵まれていた。

0:00を回る前に宿に戻らなければいけなくて、尾を引かれる思いでnanoをあとにした。

帰りにアンバーのメンバーが見送ってくれてちょっと嬉しかった、一人旅ははじめましての出会いが多いから、自分の地元の人と会えて嬉しかったのもある、少し安心する。

自転車を漕ぐ夜道の京都、夜風が横切っていく。
明日は広島、長かったようなツアーも明日で最後になると思ったらソワソワした。

宿に戻るとチャイナガールが遅いって笑っていた、それから少しだけ話して眠りについた。

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