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久々にスタジオにはいった。

それはそれは酷い出来、もうあの頃みたいに歌えないのかもしれないとおもった。
10月27日以来アコースティックギターをケースからあけようともしなかったのはとても億劫になっていた。別に意味とかはないけど、今の俺になにが歌えるんだろうと思った。

相変わらず音楽は好き、曲をつくるのも。でも自分が声を出すとやっぱりどこか不恰好、そういうのをパフォーマンスとか雰囲気とか小手先の技を沢山みにつけて戦えていたと思う。


「誤魔化せれるのは上部だけ」
は、とても痛感してる。誤魔化せれてしまうけど、誤魔化しているのがバレたらとても痛々しい、もうなにもはいってこない。つまらない映画、泣かせようと、笑わせようとしてしまった演技のそれ。

スタジオにひとりではいるのも嫌だった。随分と臆病になったもんだ。

弾き語りのライブというのは、繊細でありのままがでるというのはこれまで幾度も経験してきたはずなのに、やっぱり今の自分はもうミュージシャンではなくなったのかもしれない。

ギラギラとした闘争も、深く伝えたい、わかってほしい、そう言うものは多分いまは枯れてしまったのかもしれない。

自分の音楽を30分と聴けなかった。
これじゃもう、看板をおろさなきゃいけないよな。

そうじゃないとかああじゃないとか他人がどうとかこうとか戦争から身を引いたつもりだったけど、それが行きたい先だと思っていたから。今は錆びついてしまったとしかおもえない。

辞めちまうか。

それがもうなにも包み隠さず、今思っていることです。
でも、もうひとつ思っているのはまだ途中な気がする。あんまりフラフラしてちゃ行けないよな。辞めちまうか、なんてスカした笑い話みたいにはなしてしまったけれど本当は辞めたくない。

だから、とにかくスタジオにはこれからはいろうと思った。自分自身とまた仕切り直し、またはじめたばかりのあの頃からスタート。

多分、また違う歌をうたえる。いままでと違う新しい感触がすぐそこにある"予感"がしてる。


まとまりないよな、カッコつけれる余力はないしな。でもまだギターを手にできた。

相変わらずひでぇ歌だけど
好きだと言ってくれた人の顔を思い出しながら、ひでぇ声でスタジオで歌を歌った。

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