3月28日の日誌


弾き語りをするとなって4年が経った。あの頃から変われたのだろうか、ないものをねだる日々は続いている、抱えている劣等感も自己顕示欲も相変わらず。許されたい事だって解消できてない。

ただ変わらず進む事に意味を見出してきた、故に満身創痍で進み続けた日々だった。死んで楽になれるならと死んでもいい気はしていた、のたれ死んだら意味くらい見つけれたかもしれない「くだらない」と。

そうして土砂降りのような日々の中で見つけた小さな灯り、希望にもなりきれないほどの種。なにもなかった僕にとってはじめて掴んだものに違いなかった。

見ていてくれた人、もう4年も経ってしまった。大分待たせた。気づくのは遅かったが皆1人の人間であるからそこに留まりはしない、自分が生きる新たなステージに登っていくから。お別れでは決してないけど変わりなく今まで通りみたいにいく事もないでしょう。誰も留まりはしないから。

歌を歌いはじめて、形にもならなかったあの時に立ち止まってくれた人がいてその人はそれから大事な場面に現れては見ていてくれて、聴いていてくれて。いつかその人が涙をこぼすほどいい曲を作って恩返しするんだと意気込んでいた、4年も経ってその人はついに自分の目指すべき場所に進む事ができて、その報せを聞いて嬉しかった、直接おめでとうございますと言えたのも良かった。

そしてこれからライブハウスで会うことも少なくなると思うと少し寂しくなった、なにも成し遂げれなかった気がして少し寂しかった。



……3月28日の日誌。


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