テッシュの底
これは2017.03〜04の日誌
あんなに身の縮こまるような冬は過ぎ
だんだんと暖かくなってきた冬。
僕は鼻づまりに困る季節がやってきた。
テッシュとギターを抱え、すこし遠くへ行ってみた。
田舎の地下鉄もない田んぼと山に囲まれた街からでてきた身としては都心部は異国だし、はじめましての街は正直敵地に乗り込むくらい怖いものだなと思った。
受け入れてくれ、なんてそもそもなくて、知らない街からきた知らない奴である僕は誰にどう接したらいいか戸惑ってしまう。
そういう土地土地を歩いた、ただ、ひたすらと。
最近の僕は大いなる流れを生み出すことができてもゴールまで描けず流されるように、自分で作った流れに飲み込まれて制御不能になっていたんだなって。
じゃなきゃこんな場所まで来ないよな、非効率で生産性のない道のりを歩む意味を探さないと帰れないような気がした。
それでも分かったことは半分くらいは完全にいまの自分の現状だった。
それでも気づいたのは助けてくれる人はいるってことだった。
街をまた二つ越えて、前泊まった宿に今回も泊まった。
二の腕に銃弾の跡があるイスラエル人
流暢な英語を喋る香港人
記念日に京都の桜を見に来たフランス人カップル
またユニークな縁もゆかりもない人間が宿に揃っていた。
イスラエル人にパンを貰った。タバコをかわりにあげた。言葉は通じなかったから表情で伝えた(つもり)
沢山の人間がここで生きている、そう生きているのだ。
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