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ツアー4日目 扇町para daice


昨日早めに寝たのでぐっすり眠れた、その為か朝の目覚めがすごく心地よかった。
この宿のすぐ近くに路面電車が走っていて、ちんちんちんっとベルの音が外から聞こえてくる。
まるで映画の舞台のような宿だ。

朝はセルフでトースト2枚とコーヒー紅茶が飲み放題だ。
共用のキッチンもあり自炊も可能、ここで宿泊者同士のコミュニケーションをとる場所にもなっていて朝から英語でお互いの出身地や、なにをしに来たのか、いつまでいるのか、なんて聞きあったり。
コーヒーのすすむ話をしていった。

荷物をまとめて宿をでた、扉を開けたら晴れ晴れとした天気だった。お日様の光が気持ちよかった。

最寄駅の西院駅から扇町は乗り換え1回で行ける。

阪急電鉄はびっくりするほどお財布に優しい料金で正直うたう旅人としてはありがたかった。

扇町は大阪の中心から少しだけ離れた場所で扇町para daiceはその扇町にある商店街「扇町商店街」にある。

がやがやと人が多い、繁盛しているみたいでいたるところから大阪弁がきこえる。

後から知ったのだけど、この商店街は日本で一番長い商店街らしく、賑わいの理由に納得した。

扇町para daiceは名古屋でご一緒したナツキさんの紹介で知ったハコだ。

店内はポスターだらけで煙草の煙に染まった壁。
こんなライブハウスって感じのライブハウスが久々で胸が高鳴った。

大阪のシンガーソングライター、歌を歌う人達は強者が多いイメージだ。
上手いのは当たり前で、そこからの個性が爆発的にあり、そしてライブというものが非常に巧みな気がしている。


今回の対バン相手もそうだった。
見るもの全てが新鮮だった。
僕の前に演奏していた磯野聖矢と片足ズボンさんたちはリハの時からすごかった。
クラシックを基盤にしたようなピアノとオルタナなギターが重なり合う時絶妙な音の空間が生まれるようで、しかも絶対的なポップさがある。

僕は初めての場所ではやくもその場の空気に呑まれそうになっていた、慌ててセッティングの時にセットリストを変えた。

大阪のお客さんがすごく暖かくて救われた、途中でビールなんか飲んじゃって、演奏をなんとか終えることができた。

終演後、物販も一通り売れて、打ち上げ。
ハコの中で映画の話だったり、大阪のことを教えてもらったり。気づけば飲みにきた地元のバンドマンも混じって
洋楽のあれこれや、フジロックの話だったり気付いたら明け方になっていた。

このハコに集う人々は人間くさくって大好きになった。
打ち上げ終わりに18番というお店につれてってもらった。

破格の値段の定食、しかも美味い。
一言も発言せずもくもくと箸を進めた。
人と御飯を食べるのってこんなに美味しかったんだ、当たり前のようなことを少し思い出した。


大阪扇町は人の情が熱い、いいところでした。
また次もきます、ただいまって言えるように。

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