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夜空にきらめく星あかりのを歌って

こんばんはtomonです✧*。

いよいよ4月もあと僅かとなってきて季節の移り変わりを感じる今日この頃ですね。

4月のお歌はボカロP まれさんの
「夜空にきらめく星あかりの」を歌わせていただきました。
イラストは露玻璃 縫さんにお願いしました。

今回もつらつらと綴るのでどうぞお付き合いいただけると嬉しいです。


出会い


まれさんを知ったのは、実は『春告龍』のカバーを公開した日の事でした。

まだ旧Twitterに慣れていなくて(今も慣れていません笑)よく分からない事も今より多くて。そんな時、動画がセンシティブに設定してしまっていたようで、表示が上手くされていなかったようなのです。

それをそっとDMで教えて下さったのがまれさんでした。とても素敵な動画だと思うのでと、面識のない私にお声をかけて下さったその優しさに泣きそうになったのを覚えています。

自分のやらかした事を反省しつつ、まれさんを知ることか出来たと思うと、やらかした自分はファインプレーかもしれないと思っています 笑

そんなまれさんの楽曲を今回は歌わせていただくことができて感謝でいっぱいでした。

ボカロPまれさん

まれさんと言えば民族調というイメージですが過去の作品を除くとカッコイイ楽曲も作られたりしていて作風の幅の広さを感じます。
最新の新曲『風は運ぶ』もとても雰囲気も柔らかく温かくメロディアスでとてもお気に入りの作品となりました。

▼風は運ぶ/まれ様▼(まれさんの新曲!)

▼まれさんのアカウントはコチラ▼


アカペラへの挑戦


当初この作品カバーは2月に出す予定ででした。
本当は生歌投稿祭に間に合わせたかったのですが、難しい作品である事や、その時まだアルカナの録音が終わっていなかったこともあり、焦って中途半端になるより大切に歌うことが私の中では重要に感じたので、4月に歌わせて頂く事になりました。

ひと息で歌う


タンバリンの音色だけ響く、凄くシンプルな世界にいくつものchorusとobbligatoが重なって、ほぼアカペラに近い「夜空にきらめく星あかりを」

各パートは本当に繊細な作りですが、ポリフォニー的な部分や、全てが合わさった時の美しさは本当に素晴らしいcomposeで、まれさんの才能を感じずにはいられません。

楽譜がなかったらきっと歌えなかった難しさのある曲でまれさんがご準備下さった楽譜に感謝しています。

特にコーラスとオブリガートが難しかった…!

オブリガートはとにかく音が次々とくねくねと変化していって音域もあり、かと思えば一定の音が続いたり、その起伏についていくのが大変でした。

お歌って起伏も難しいけれど一定の音を刻むのも意外と難しいもので。゚(。ノωヽ。)゚。

その上、コーラスは音の長さと休符の組み合わせがとても難しい上に、どちらもブレスが少ないのです。

次のブレスまで歌を続けるだけでも結構しんどいのですが、何が大変かと言うと、息が苦しくなる頃に音の起伏が来ること…!

本当に息を効率的に使っていかなければなりませんでした。

普段ブレスが難しい曲でも分からない様に歌いながら浅く息うことが出来る曲もあるのですが、これはその暇もない細かい展開だったので、半ば潜水してる気持ちでした 笑。

でも、練習していくうちに慣れてくるのがまた成長したなって思う所です。

実はアルカナのボイトレがとても活きていて、それがなかったらもっと録音に時間がかかったと思います。何気にアカペラ作品を出すのは初めてなので、tomonとしても新しい挑戦になったのではないかと思います。

過去最高トラック数

今回は本家様のような浮遊感を出したくて、各パートを二本ずつ上げていったので歌う量も倍で苦労してしまいました。短いけれど本当に沢山歌った…

Mainvocal2本、chorus hi 2本 chorus mid2本、chorus Iow2本、obbligat①2本、obbligato②3本、MainVocalise 2本

計15本のtrack数で過去最高かもしれません。

完成した時はほんとに感極まる感じでした。
実は、Main vocalise 2本は思い立って急遽、レコーディングしたものであります。
vocaliseはコーラス風に歌う母音唱法。
これは一緒に公開している、Another ver.で使おうと、そのためだけにオリジナルで歌いました。

Another version


今回カバーしていく中で、オブリガートがとても素敵だったのでどうしても主役にしたかったのです。

オブリガートを主旋律とした形で表現したい。
コーラスの魅力を違う形でもっと出してみたかったというのもあります。
またオブリガートの歌詞にもこの曲の解釈に繋がるものがあると感じていました。そのためにもAnother versionはぜひ作りたい思いでいました。

でも、本家様を聴いても分からないくらいに抑えられたオブリガート。
念のため、敢えて隠しておきたいお気持ちがまれさんにあるとしたら…と、制作者様の意思を尊重していきたいので、Anotherversionを出したい旨をご相談させていただきました。まれさんに、確認をとってみると快くお返事下さってとても嬉しかったです。

この作品の美しさを堪能してほしい思いと、この曲を違う角度から聴いてもらうことで、この曲の奥深い感じが伝わればいいなと感じています。

曲を読み解く


この曲を最初に聴いた時と、歌い始めてからの楽曲への印象は180度変わりました。

最初は切ない片思いに希望を見出したいお歌かなと感じていました。

ですが、オブリガートの歌詞を読み解いていくうちに、これは哀しい選択をしていくお歌なのかもしれないと知ったのです。

綺麗なままの想いを


哀しい選択と書きましたが、
でもお歌の主人公は哀しい選択をしたとは考えてないのかもしれません。
心に灯るきらきら輝いた大切な時間を胸に、永遠にそのままでいられる選択なのかもしれません

でもやっぱり自分は哀しい思いに囚われてしまいました。

世界は自分が思うより広いのです
分かってはいても
その人がいない世界なら、存在する意味すら見いだせない気持ちもわかるから…

愛を見送る気持ちと
永遠のものとして遺していきたい気持ち
何がしあわせなのか…
選択は人によって違うのは分かるけれど

でも…
あなたの魅力はその人の物差しだけで測るものじゃなくて、あなたの魅力はその悲しみの深さだけあると思って欲しいのです。

そして生きていれば
想像できなかった未来もあることを知ってほしいのです。

だって10年前の自分は
今の自分なんて想像もついてなかった。

だから、今を大切に生きてほしい。

そんな思いも込めて歌いました。

イラスト


そして、この世界感を出すのに、このイラストを描いて下さった露玻璃 縫さんには本当に感謝しています。当初は本家様の動画をお借りする予定だったのですが、歌い込むにしたがって、この世界をどうしても自分なりに動画でも表現したくなり、急遽イラストレーターさんを探したので、素敵な絵師さんとご縁があって本当に嬉しかったです。

イラストレーター露玻璃 縫さん

縫さんはイラストをご依頼する前から知っていたFFさんでもありました。
民族風やファンタジー系なイラストや色使いがとても素敵で以前からXではイラストをお見かけしては一人、素敵な世界を堪能していました。

いつかイラストをお願いしたいと思っていたイラストレーターさんのお一人で、今回もココナラからご依頼をさせていただきました。

ココナラはtomonとても助けられています。個人でされている方にも実はとてもご依頼したいのですが、過去に厳しい対応されたことがトラウマで、そこからは勇気が出ない自分には、安心感と便利さがとても好きです。なのでイラストはココナラからご依頼できる方に必然となってしまってます。

今回急ぎでのお願いだったのですが、たまたま縫さんのスケジュールにゆとりがあり、引き受けて頂けた時はとても助かり嬉しかったです。
遣り取りもとても温かくて、よりファンになってしまいました。お伝えした拙いイメージを巧みに表現して下さりラフを見た時も感動も大きかったです✧*。

今回は水に浮かんでいるイメージでお願いしたのですが、本当に吸い込まれるような表情や瑞々しさが暑い夜も涼しくしてくれそうで、水の温度も感じるようでありました。

水面に映る月明りも星も浮かぶお花もとても綺麗で。

お花を浮かべるのはご依頼の時にお話ししていたのですが、縫さんのご提案でアネモネの花を浮かべて下さりとても感動しました。花言葉もぴったりで。そこにラナンキュラスも入れてもらったり、素敵に仕上げてくださいました。

水に沈んでる肌の感じとかずっと見ていられるし、色使いや、透き通るような髪の感じも大好き。

完成品を見た時は、いつもの事ではありますが、もう早く公開したくてたまらなくてうずうずでありました。

拙いお歌を後押ししてくれるのはいつも、イラストレーターさんの描くイラストにあったりします。それくらいイラストの力は大きいと感じているのです。

縫さん、本当にありがとうございました…!

▼縫さんのイラストたち▼

15trackのMIX


今回、15trackもあるので、MIXは伊月えんさんに間違いなくお願いすると決めていました。前にもお話ししましたが、えんさんのミックスはとても歌声や歌い回しを大切にして貰えるので大好きなのです。

そしてこれまでも楽曲制作では何重もの楽器のパラミックスしてきたえんさんは、空間の魔術師だと思っているので、15trackは難しいと思いつつも不安はあまりありませんでした。(だって…楽曲制作では30以上のtrackを悠に扱ってるのであります)

ただアカペラであると言いう事は伴奏がない分、やりづらいものがあるかもしれないとは心配もあったのですが、そんなのは泡沫でした。
いろいろ沼りつつあるシーンもありましたが、模索して完成できたのは、やっぱり、えんさんの持つ丁寧な技だと思っています。

えんさんの凄いとこは制作においてどんなこともデフォルトのプリセットとかはあまり使わないというか。自分で一から構築していくのが凄くて。動画もそうだし、勿論、ボーカルのMIXのエフェクトとかもそうだし、拘りだなぁって思います。

最初えんさんの曲を歌ったのは沈没船のカナリアだけど、MIXを初めてしてもらったのは夏時雨という曲をカバーした時。

夏時雨といえば、歌詞もメロディも転調を細かく繰り返す本当に綺麗な作品で、制作の時から色々話を聞いていたり、途中感想でイメージ伝えたりと、そんな意味でも思い出深い作品。

MVも初めてえんさんが手掛けていて、そんな自分が伝えたイメージを反映してくれてたり、mmさんが描く音街ウナさんの和風がとてもかわいいかったり。

そしてカバーした時のMIXも、当初は二人とも慣れないことだらけで、大変だったなぁなんて思い返して、少し笑みがこぼれます。

夏時雨も歌い直しをしたりもしたし、JAZZversion歌ったりもしたし、いろいろ二人で乗り越えてきたなぁなんて思います。

今回のMIXも二人で何度もやり取りをしました。
少しの事がとても違いを生んだりする世界。
言葉では伝えられない時は絵で伝えたりして。その方が伝わりやすかったりするから不思議。

実はラストの声が1つになるのは自分のイメージで、予めそうなるように歌っていました。えんさんは歌が切れてるって当初焦ってた 笑

コーラス一部は花の妖精をイメージして歌ったりもしたのですが、えんさんのお陰でその意図が出てる気がして嬉しかったです。

今回のお気にいりポイントを明かすと、コーラスのパンニングは勿論、メインのダブリングの具合だったり、オブリガートの顔のだし具合だったり、ラストのボリュームの変化だったり、色々あります。

これからの曲も本当はえんさんに全部MIXして貰えたら安心は安心だけど、そんなことも言ってられないからなぁというのが現実。
でもやってくれるかなぁなんて甘い期待をしています。今頃えんさんはくしゃみ連発ですね笑。

今回聴いて下さった方たちにコーラスの良さを褒めてもらえることが多くて、でもそれはえんさんのMIXの心地よさのお陰だと思っています✧*。
えんさん本当に短期間でありがとう!

▼えんさんの作品たちはコチラ▼


あとがき


最後まで読んでくれた方、お付き合い本当にありがとうございます。゚(。ノωヽ。)゚。

今回のお歌もとても自分中で挑戦でありました。
アカペラは何気に初めてでとても楽しかったです。

コーラスでハモる楽しさとはまた違った、自分の声だけで楽曲を描いていく楽しさを知りました。
これはちょっとハマっちゃうかも。

その分、コーラスとオブリガートは音符を大切に歌って行くことが本当に大切で、音階も音の長さも休符の長さもどれもこぼせませんでした。

スタッカートで歌い込んだあと、同じ小節をテヌートで歌う難しさ。

休符だった所で歌い、歌った所が休符になるテレコの状態に、自分をリセットする難しさ。

ひと息で複雑で広い音階を歌い上げる難しさ。
そして自分の色を敢えて消したり出したりの表現の切り替え。

全てちゃんと出来ているかと言えばまだまだ甘い所だらけですが、沢山学ぶ事があった作品でした。
でもだからこそ、この作品の美しさが成り立っているのだと、改めてまれさんの凄さを知るのでした。

結びに…⑅︎◡̈︎*

今回はXの方で、初めての方たちのライクが多くてとても嬉しかったです。
知って貰えることが有り難くて。

そしてYouTubeやニコニコ、nanaで聴きに来てくれたら、コメント下さった皆には本当に感謝しています。
また温かいご紹介をしてくださったり、広告やギフトで応援してくれた皆へも沢山のありがとうを伝えたいです。これからも頑張る励みになります。゚(。ノωヽ。)゚。

本当に本当にありがとう!

来月のお歌もどうか楽しみにしていて下さい✧*。
そして作詞も頑張ってる作品があるので、その公開もいつかお楽しみに✧*。



















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