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WASHI(和紙)は次世代のSUSHIかもしれない

寿司(SUSHI)が、世界中でSUSHIと呼ばれるように、実は、和紙(WASHI)も世界で通じるらしい!


本記事のライター M.S(関西の大学生。2023年9月からフランス留学予定。)

海外で人気高まる日本の文具


海外では、日本のマスキングテープ、いわゆるマステが大人気だそう。
英語でマスキングテープが何と呼ばれているか、知っていますか?


その名も、" washi tape "

和紙テープ!!

この名で呼ばれている理由は、海外でマスキングテープというと、工業用のテープを指すのが一般的なので、それと区別するため。

日本のカラフルで可愛らしいマステは、和紙で出来ていることから  washi tape  と呼ぶそう。

washi tape の魅力は、ちぎりやすく、剝がしやすいにもかかわらず、ある程度丈夫でもあるという実用性と、何と言っても文句のつけようのないビジュアルの良さ!!!

やたらと集めたくなるのは何故なんでしょう、、、?

このように、ビジュアル×実用性といった魅力により、washi tape は若者を中心に海外で人気を博している様子。


マステだけにとどまらない、和紙の活用法

サステナブルな素材として大注目

いま、和紙は文具界隈だけでなく、アパレル業界でも注目されている。
というのも、和紙はサステナブルなモノづくりにぴったりの素材だから。


和紙は、天然素材の中でも生分解性に秀でており、同じ天然素材であるコットンと比較しても4倍の早さで土に還るそう。

ポリエステルなどの分解されない化学繊維による海洋汚染が問題になっている現代。
和紙のように環境を巡り巡る素材の需要が高まっているのも頷ける。

更に、和紙は環境に優しいだけでなく、衣服としての機能面にも優れている。
和紙素材の特性として、肌へのフィット感通気性の良さ、それに加えて高い消臭効果が挙げられる。

さらりとした和紙素材の衣服は、うんざりするほどジメジメした梅雨時も、心身ともに干上がりそうな真夏にも重宝するだろう。

このように、サステナブルでありつつ機能性も兼ね備えた和紙素材は、近年、多くのアパレルメーカーが自社製品に取り入れている。

これからのモノづくりには、廃棄がゴールではなく、和紙のように生産サイクルのなかで循環し続ける素材が求められていくと思う。


各ブランドが打ち出した、和紙アイテムの魅力


▶ 大量生産の靴下では味わえない履き心地、YOUstandard



静岡県を拠点とする YOUstandard は、和紙素材を90%使用した靴下を生産している。

YOUstandard の魅力は何といっても、その快適な履き心地。
足指の間の嫌な汗
といった夏の小さなイライラを解決してくれるはず。
私自身、汗っかきなのでこういった製品は非常に助かる、、ほんとに、、、


▶ 和紙でつくる、未来をきる  WASHI-TECH


和紙100%の新素材 WASHI-TECH から生まれたTシャツ。
着心地がいいのはもちろん、UV効果まで期待できるという。

和紙にUV効果があるなんて知らなかった。



和紙って実に多種多様な可能性を秘めに秘めている。
マステになったり、靴下になったり、Tシャツになったり、etc.


ともすれば、新しいものに目を奪われがちな現代だけれど、ちょっと立ち止まって昔からある物に目を向けるのもいいんじゃないか。

そんな気づきを和紙は与えてくれる。

今ある物の可能性を見つけること、そして可能性から新しい価値を生み出すこと。
古いと新しいを同時に趣向する。そんな社会がより身近になればいいと思う。


和紙についてもっと知りたい方はこちらもご覧ください!

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