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特権について考えてみる。

特権とは何か。

特権とは特定の身分、人に与えられた特に優越した権利のことである。

そして、特権を持つ人間は、特権を持っていることに気が付かない。

なぜならそれは、生まれたときから当たり前に手にしているものだから。

言葉を尽くして、時間をかけて、と労力を割かねばならないのはいつも立場が弱い側なのだ。

だって、立場が強い側は、聞いてあげるか聞かないという選択肢があって、それから選ぶことができる。

でも立場が弱い側には選択肢なんてない。自分の意見を聞いてもらうためには相手に根気強く伝えるしか方法はない。

なぜ弱い側はそれを要求されなくてはならないのか。ただでさえ、立場が弱い(ふつうは女が男に合わせるじゃんとか言う普通の強要などがあるため)のに、また余分な労力を割くことを求められるのだ。


わたしは、女ということで、男社会である今の社会ではマイノリティだ。しかし、性的指向は異性を好きになるし、日本に暮らす日本人であるし、大学で学んでいる。つまり大部分でマジョリティの立場なのだ。マジョリティに属しているからこそ、マイノリティの理解に努めなければならない。


差別をしたり、自分に特権があるとは思っていないマジョリティが多く、マジョリティの特権が見えにくい。例えば、男女で考えると女性は数的にはマジョリティかもしれない、しかし、権力の面から見たらマイノリティのカテゴリーに入る。


マイノリティの問題を理解しようとするか、しないかという選択肢があるというだけで、マジョリティには特権を持っていると言わざるを得ない。
マイノリティは、理解してもらおうと言葉を尽くして聞いてもらおうとしなくてはならないし、そもそも生まれた時からその問題に向き合っているのに。

他者の立場を変わることはできないし、他者の気持ちを完璧に理解することはできない。

女性が女性だからという理由で受ける差別は、学ばなければ知ることができない。
多くを学んだとしても、当事者にはなれない。

マジョリティ側であればあるほど、マイノリティのことは考えられないかもしれない。マイノリティ側も、ほかの分野でのマイノリティのことは考えられないかもしれない。

当事者にはなれないけれど、多くのことを学ぼう。
学ぶことで、自分の置かれた立場だけで世界を見て考えるだけではなく、他の立場から世界を見ることができる。
学ぶことは少しずつ他者の理解を助けてくれると信じている。

歴史的背景、文化…

違うと思っていたとしても、学べば身近になるはず。

学ぶことを生涯怠ってはいけないのだ。



だれもが幸せに暮らしていける社会になるように。


読んでいただきありがとうございました。





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