日本でメジャーな避妊といえば。

コンドームですよね。

日本では、とても絶大な信頼を誇る、コンドーム。

コンドームさえつけとけば、OKでしょ！みたいな感覚の人、多くいますよね。

コンドームの失敗率、って、何パーセントか知っていますか？

なんと、15％。

普通に使えば、15％なんです。

完璧に理想的な環境で、一度もミスなく、適切につけられた場合だと、失敗率は２％まで下がります。でも、コンドームをそんな理想的な環境で、一度もミスなく、適切につけるのって難しくないでしょうか？

たとえば、コンドームは油分によって劣化する、つまり、手についたハンドクリームに反応したりとか、裏表逆に使ってしまったりとか、ちゃんと正しく使っているつもりでも、ミスがあるかもしれない。

100人いたら、15人は妊娠する可能性があるということ。

それがたとえば、学生だったりしたら、まだ勉強したいってなったり、また学生以外でも、金銭的な事情だったり、様々な理由によって妊娠を望んでいない時に、100人中15人は妊娠するよっていうものにこれからの人生を預けるのって。

…めちゃくちゃ不安じゃないでしょうか。わたしはそれを初めて聞いた時、コンドームだけの避妊は絶対いやだなと思いました。

しかも、避妊失敗のしわ寄せって、女性側に来るんです。

妊娠するのも女性で、中絶するのも女性。体に大きな変化が起こるのも女性で。しんどい思いをするのも女性。

結局、男性は関係ないんですよね。だから、主体的な避妊っていうのが大切なのかなと思います。

そもそも、一番の避妊法って、性行為しないことなんです。

でも、性行為をしたい人っていますよね。

その時に、望まない妊娠を避けるっていうのが重要なのではないかなと思っています。

だから、適切な避妊のやり方、種類を学んでいくことが重要であると、そう思います。

種類としては、いま日本で認可されているものとしては、コンドーム、低用量ピル、ius  iud などがあります。

まず、何も避妊をしないと、失敗率は85～90％、タイミング法と呼ばれる、オギノ式だと24％だといわれています。()オギノ式は避妊の方法ではなく、妊娠を目的とした、女性の月経期間から排卵日を予測して、妊娠しやすい時期に性交をする方法のことです。

コンドームの避妊失敗率が15％ということと比べるとあまり変わらないような気がしています。

低用量ピルとは、女性ホルモンが入ったお薬を毎日決まった時間に服用することで避妊の効果が得られるもので、子宮の内部の状態を粘着質にしたり、子宮内膜を薄くすることで、着床しにくくなるというものです。

月経困難症、月経過多の人も治療として飲むことが多いです。

そして、日本では産婦人科へ行って処方してもらうのが一般的です。

そして、iusとiud.

iusとは、商品名ミレーナとも呼ばれていて膣内に挿入して使うものです。ミレーナ本体に女性ホルモンが付いていて、子宮の内部に放出をするという感じで避妊の効果が得られるものです。5年間長期的に入れることができるので、ピルのように飲み忘れの心配もないし、コストパフォーマンスがとても高いものです。

iudというのは、銅がついているものを子宮の内部に入れて子宮の内部の環境を変えるものです

iusとiud.は膣内に挿入して使うものなので、妊娠、出産を経験した人におすすめされることが多いみたいですが、最近は妊娠出産を経験していない人達も、避妊方法として選択する人が増えていっているようです。

また、日本では認可されていませんが、避妊パッチや避妊インプラント、あまりメジャーではありませんが、女性用のコンドームなど、避妊の種類はたくさんあって、多くの選択肢の中から自分に合ったものを選べるようになるといいなと思っています。(#なんでないの)という活動もあります。

ちなみに、低用量ピルだけだと性感染症の予防にはならないため、今の日本だと、低用量とコンドームの併用が一番安心できる避妊法なのかもしれません。

望まない妊娠が減りますように。