15年前決勝まで進みながらリベルタドーレスを
逃したフルミネンセによる劇的な優勝で幕を閉じたリベルタドーレスから１ヶ月が経ち
今一度注目選手と彼らを推すに足るるバックボーンなどを添えて紹介したいと思います。
各選手のエピソードに関しては今月初めに🇧🇷のGloboPlayというサブスクアプリから放映された『11/9』というリベルタドーレス決勝までの歩みをドキュメンタリーにしたものから抜粋してます。

『#14 FW ヘルマン・カノ』

~~~打てば入るゴール製造機~~~
ゴールパフォーマンスは
Lを指で作るポーズとゴルフのスイング。
Lは子供の頭文字から、ゴルフはリオに来て覚えて好きになったとのこと。
オリンピア戦のファーストレグで勝ったフルミネンセはセカンドレグで敵地で試合を行ったのだが早めに会場入りしピッチで雰囲気を味わっていたカノが見たのは『SemCopa』セン、コパという敵サポーターからのリベルタドーレスを未だ取ったことないフルミネンセへの強烈な煽りのチャントでした。それを同じく聞いて涙ぐんでいた会長の肩を叩き『必ずトロフィーを取る』と約束した彼はこの試合で2得点を上げチームを準決勝に導いた。  
アルゼンチン出身のベテランFWはフルミネンセで伝説になる。
【今シーズン成績】
40ゴール3アシスト

『#21 ジョンアリアス』

~~~祖母への感謝とセラピストへの感謝~~~
母親同然だった祖母を亡くした事から一時コロンビアへの帰国ならびに引退を考えていたアリアスに寄り添ったフルミネンセのセラピストは彼女も同様に父を亡くしておりフルミネンセのファンだった父の話をしたりアリアスにプレーする理由を与えた大きな存在に。
リベルタドーレス決勝後にアリアスが真っ先にハグをしに行ったのは彼女で、そういったバックボーンがあったとのこと。
試合中は、両サイドをこなしながらもインサイドに切れ込むドリブルや運動量豊富で前線からのボール奪取能力も高いことから彼起点で攻撃にリズムが出ることが多い。
【今シーズン成績】
11ゴール17アシスト

『#11  ケノ』

~~~1度はサッカーを諦めかけた苦労人~~~
バイーア出身ではあるがプロチームの下部組織には1度も所属はした事がなく、働きながら20歳で初めてプロチームと契約。24歳でボタフォゴ(バイーア)で活躍しチームの3部昇格に貢献するも契約更新はされずにその際サッカー選手を諦めてバス会社に就職予定だった選手。  バス会社に内定を貰った状態で元チームメイトから誘われ北部の同じく3部へと昇格していたパラー州のマラバへ移籍しプロを継続。そこからステップアップを重ねた彼はパルメイラス、アトレチコ・ミネイロなどでプレイした後にフルミネンセへ移籍。持ち前のアジリティとゴール、アシストととにかくゴールに絡む動きで大活躍。ベテランではあるが誰よりも苦労人なだけにハングリー精神がある彼はディニス監督からも期待される1人
【今シーズン成績】
5ゴール13アシスト

『#9ジョン・ケネディ』

~~~破壊と再生のゴールゲッター~~~
その問題行動から何かとパーティ好きでお騒がせな一面が取り沙汰される彼だが、14歳から親元を離れてフルミネンセのユースチームでプレイしており精神的な未熟さはそういった所から来ていると考えられる。
また去年の誕生日にはフルミネンセの会長から『誕生日おめでとう、君には期待しているし今日は誕生日だ、めいいっぱい楽しんでくれ』とメッセージを受け『このチームに入れてほんとに嬉しいしずっとココに居たい、最高のチームです』と返信。
程なくして隣近所に住む会長の友人から『ジョン・ケネディが誕生日パーティで乱癡気騒ぎしていて騒音が大変なことになっている』とリークされ軽く問題に。
※1/2が誕生日だが、1/3には練習があった

厳格なディニス監督から懲罰としてサンパウロのフェロビアリアへローン移籍する事に。
州リーグのみを戦うフェロビアリアで11試合6得点を決める活躍をした後にフェロビアリアのカレンダーは終わりディニス監督へ『フルミネンセに戻って試合をする準備が出来ているので戻りたい。』と直訴し戻ってきてからは(ローン移籍ではあったもののこの時ケネディは放出される可能性もありフルミネンセに戻ったとしてもポジションは確約されていたわけではなかった)大1番でゴールを決める活躍をするなどして今シーズンいちばん伸びた選手の1人。
ゴールパフォーマンスはクマの鉤爪ポーズだがほぼ浅野のジャガー。
因みにプロ初ゴールは一個下で現在ベティス所属のルイス・エンリケに代わり出場したクイアバ戦。
まだ21歳。心身ともに成長すれば化ける可能性しかないこれからが楽しみな選手。
【ジョン・ケネディ】
11ゴール4アシスト

最後に

練習してきた事をやるだけ。
先ずは決勝に向けて決める男が決めていい試合を期待しましょう！！