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Netflix「未来日記」 (ネタばれ多め) 第三話 真夏の初雪

クラーク博士の前で待ち合わせて、彼女が彼を驚かすとか、どれだけ少女漫画なシュチュエーションなのか。しかも彼はソフトクリーム持ってるとか、初っ端からのキュンモード。でも今回はわりと悲運が待っているのだけれども。
スープカレーはうまそうだなとか店のチョイスがおしゃれだなとか思いながら物語は進んでいく。具体性がない未来日記の内容なだけに、ちょっとした不安も付きまとうような雰囲気。しかも「この物語はおしまい」っていう一文がさらに不安度を加速させる。
雪探しに山登りをしているとき、運転中に携帯の充電が切れてナビが使えなくなったり、山を歩くときに少しずつ早歩きになる彼の焦りが伝わってきてドキドキする。
彼女は彼女で彼の美人なお姉さんに会ったりするのだけれど、お互いの過去って知りすぎず、知らなすぎずくらいが良いのかなとも思ってしまう。

19時のバスが来てしまったときに、彼女の不安は最高潮であるにも関わらず、笑顔なのが印象的。追い詰められて、本当はすごく寂しくて、悲しいとき、ふいにそれを相手に悟られないように笑顔を作ってしまう、それは「これくらいたいしたことない」って自分自身を偽るような意味も込められているのだと思う。
疲れ切ってバス停に着いた彼がすぐに悲しめず一瞬無表情になるあたりも、自己防衛が働いているのかと。そのあと状況を飲み込んで、お互いしっかり流涙するのが切ない。
電車より飛行機より、バスってドラマチックな気がする。「誰もいない田舎のバス停」「バスの後部座席で窓の外を眺める女性」とにかく画になる場面が多い。

ということで終わってしまうのだけれど、「この物語はおしまい」ってどうなるのか。
溶けかけの雪だるまが悲しい。

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