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12月に書いて下書き入れっぱなしだったのを発見


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Roots of Kawaii 内藤ルネ展へ行ってきた。この美術館はまあまあ近いので軽い気持ちで寄ってきたけどいい展示だった。

内藤ルネは岡崎の出身で今回はその地元での割と大規模な企画なだけあり、展示数も多くボリュームもあって最初のエリア以外は全て撮影可という太っ腹さ!地元での展覧会というやる気が感じられた。
個人的に良かった!って思うのが唯一撮影禁止の最初の岡崎ゆかりの品のエリア。地元でしか通用しないワザ、市の広報にてゆかりの品を募集し親戚友人、恩師の家族、近所の人がルネにまつわる超個人的なエピソードや資料を持ち寄ってもらったらしい。まさに地元開催のメリットというかここでやらなきゃ見れなかった貴重な品にここでやる意味ってこういうことだ!とグッときた。
具体的にどのような展示だったかというと、ルネの小学校の時の写真や手紙、友人たちへ送った人形やグッズの数々が当時のエピソードとともに並べられている。同級生、恩師とはルネが東京へ行った後も交流が続いていて、マジで○○ちゃんとか○○先生みたいな感じのプライベートの手紙がたくさんあった!ルネの手紙はかなりチャーミングで明るい、お喋りな感じで遠く離れてもこうやって付き合えるほど筆まめで人柄が表されてるな〜ルネのコレクションドールや置物などにサインをいれて惜しみなく?プレゼントしていたり本当にうれしかったんだろうなというのがよくわかる。ルネはパートナーと暮らしながら莫大な資産を持っていたけど全部騙し取られてすっからかんになったり裏切られたり絶望したけど何とか生き抜いて、自分が歳をとっても自分の幼少期を過ごした時間をなつかしみ、友人や地元での仕事に取り組んだり、強くて優しいひとだなと思った。そんな人から生み出されるかわいいは最強!

あと、やっぱり付録のルネが最高、私も付録ほしさにちゃおとりぼんを毎月買って応募者全員サービスに応募した人間なのでこんな付録が毎号ついてきたらと思うと……!!!贅沢!!!最後の方の魔女、伯爵モチーフもかなり好き、あやしくて耽美的でちょっと変わっててルネの心情の変化をかんがえてしまう。

ほかに感動したのは家具や食器、陶器の数々!本当〜に抜群のセンスでイラストや少女漫画から飛び出してきたみたいな!機能美じゃない美しさ、いつもの生活をかわいく豊かにしていく工夫、かなしいことがあったときにこのカップであったかいものを飲めばしあわせになれるだろうなと思えるような色とりどりの展示にいいなあ!!!と!!めちゃくちゃ思いましたね!!ときめきとはこういうことだ!ときめくかときめかないか!だ!(こんまりイズム)
しかしいっしょに見に行った母親にあ〜こんなのあったね、ま、うちは貧乏だからなかったけど(笑)って言われてしまい何とも言えない気持ちになりました。おかあさん…!よその家のリカちゃんを我が物顔で使っていたおかあさん…!!(貧乏で家にないから)

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展示の最後にはルネファンの道重さゆみさんのサユミンランドールが延々と流れていました。道重さんがこんなクソど田舎まで遥々きていただいたかと思うと感慨深いです。


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