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2023年のレコ大について語る

 2023年の『日本レコード大賞』に関する詳しい情報が解禁された。

優秀作品賞

 例年通り、優秀作品賞は10組が選出され、上記のようなラインナップとなった。昨年から連続で選出されたのはAdo(昨年はウタ名義)、純烈、Mrs. GREEN APPLE、BE:FIRSTで、それ以外は初登場となった。かつてはAKB48や乃木坂46、DA PUMP、三浦大知といった常連アーティストで埋め尽くされていたが、ここに来てフレッシュな顔ぶれが揃った。

 肝心の大賞だが、今回はMrs. GREEN APPLEが最有力候補ではないかと思う。昨年(2022年)春の活動再開後は性別にとらわれないスタイルで一新し、どの楽曲もサブスク上位にランクインするヒットを連発する人気バンドへと急成長を遂げた。活動休止…メンバーの脱退…スタイルを一新…等のストーリー性は個人的に刺さるので、大賞を受賞して涙ながらにパフォーマンスしている画を見てみたい。

 ただ、個人的にはJO1とBE:FIRSTによる非ジャニーズの二大巨頭アイドル対決(?)が気になるところ。


特別賞

 優秀作品賞と特別賞を受賞したのは彗星のごとく現れた韓国出身の5人組グループ・New Jeans。“New Jeansおじさん”というワードが生まれるほど幅広い層に魅了した彼女たちは、今後どんなグループになるか非常に楽しみである。当日は優秀作品賞の「Ditto」ともう一曲披露すると想定される。個人的には彼女たちを知るきっかけとなった「Hype Boy」を披露してほしいところだが、どうだろう。


特別国際音楽賞

 特別音楽国際賞には7人組グループ・ENHYPENが受賞した。2020年と2021年はBTS、昨年(2022年)はSEVENTEENと実質HYBE枠になりつつあるが、ENHYPENは2度目となるワールドツアーを開催し、デビューから2年10ヶ月で東京ドーム公演を行うなど大活躍の1年だった。K-Popリスナー以外にはいまいち認知度が低いかもしれないが、来年はグループ活動休止中のBTSに代わってCMなどにも露出していくと思う。


新人賞

 新人賞は鳥羽一郎の次男にあたる木村徹二、「わたしの一番かわいいところ」がTikTokで9億回再生を突破したFRUITS ZIPPER、乃木坂46の公式ライバルでエイベックス所属の僕が見たかった青空、LDH史上最大オーディションでグランプリを獲得したLIL LEAGUEの4組となっている。

 有力候補はFRUIT ZIPPERとLIL LEAGUE。FRUIT ZIPPERが所属しているアソビシステムは、きゃりーぱみゅぱみゅや新しい学校のリーダーズといった人気アーティストを輩出している。きゃりーは2012年に特別賞、新しい学校のリーダーズは今年(2023年)の大賞にノミネートされていてレコ大とも縁が深い。メンバーは元HKT48に元てれび戦士と幅広く、中でも櫻井優衣はピンク・ベイビーズ(2013年〜2017年)、MyDearDarlin’(2020年)、BlooDye(2020年〜2021年)と様々なアイドルグループで活動していた苦労人とストーリー性は抜群(※ストーリー性は選考対象ではありません)。最優秀新人賞を獲得した時の場面も見てみたいものである。

 一方のLIL LEAGUEは、EXILEや三代目J SOUL BROTHERSなどが所属するLDHの若手グループ。数年前に週刊誌で“レコ大1億円買収疑惑”が報じられてからは姿を消していたが、今回はLDHから8年ぶりにノミネートされる形になった。同じオーディション番組から遅れて敗者復活枠で誕生したKID PHENOMENON、WOLF HOWL HARMONY、THE JET BOY BANGERZの3組と明確に差別化を図るために最優秀新人賞を獲得するのではないかと勝手ながら推測している。


企画賞

 企画賞にはEBiDAN(恵比寿学園男子部)が選出された。EBiDANはスターダストプロモーションに所属するアイドル集団で、昨年(2022年)までDISH//も在籍していた。一世風靡セピアの代表曲をカバーした「前略、道の上より」は、“ソイヤ!”の文字とともに山手線をジャックしたり、選抜メンバーで音楽フェスに出演したりとプロモーションに力が入っている印象があった。どこかハロー!プロジェクトを彷彿させるような戦略で密かにチェックしていたが、全てレコ大対策だったのかもしれない。放送当日は全グループ(全7組、48人!)で披露するのか、今年デビューした2組を加えて披露するのか、選抜メンバーで披露するのか注目したいと思う。


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