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咳をしてもひとり 〜GWの再来編〜

日記なんて自分のことしか書かないのだから、自分に興味がない人が読んでも面白くないのでは?と毎回思うが、この記事を一番読むのは自分なので「ならいいか」と毎回なだめている。
オープンな場で、誰かが見ているかもしれないという緊張感の中で選ぶ言葉は、自分が気づかなかった本音を差し出したりするので面白いと思ってます、はい。

前置きが長くなったが多分これ、日記じゃないな。今思う、自分に起こった過去の出来事の、現在の私が行う意味づけです。

突然だが、人生でモテたことがない。32歳の現在、「別にモテなくてもいいやな」と思うようになったが、10代から20代にかけては己の非難材料として確立していた事実だった。

無理矢理彼氏を錬成した22歳まで交際歴はなかったし、イニシエの合コンに行けば、会話が振られる回数に明らかに差が出たり、道すがら声をかけられる所謂ナンパというものは、並んで歩く美人の友達めがけていたり、一念発起して参加した街コンでは唯一「今度遊ぼう」と声かけてきた人がネットワークビジネスの申し子だったりした。

見た目だけでなく、喋らなくていいことを喋り倒してしまう言動がモテを遠ざけていたと思うが、それはもう変えようのな性質なので後生大事に抱えて生きていこうと思う。

モテないがしかし、行動力は振り切れていたので出会いの場に行ったり、人に「紹介して!」と圧をかけたり、マッチングアプリを駆使したりした。
だんだんと「こいつやべえぞ」と思う人を図鑑化するゲテモンゲットだぜの気持ちになってきたが、誰に強制されるでもなくとりあえず行動に移してしまう自分のことは好きだった。

「アベシュソーの暗殺事件の黒幕を俺は知ってる」とのたまう経営者や、「ほうれん草の収穫が間に合わなくて」と遅刻してきた脱サラ農家や、「RRR?僕アレ好きじゃない」と笑顔で言う筋骨隆々のインド人ボディービルダーに出会えた。インド人のことはめちゃくちゃ好きになり、お互いの部屋を行き来するようになった所謂セのつく友達だったが、「新しい彼女ができた!」と振られてしまった。振られた直後、仕事の外回りでオカリナ教室にぶちあたり、暴れん坊将軍のテーマ(もちろんオカリナのメロディー)を聴くにつけ、「どうでもいいや」と思えた記憶がある。

モテないなりに、充実した人生だと思っている。
私を馬鹿にしてきた人たちを元気に恨む前向きさはあるし、仕事も不得手なりに楽しくやっている。不得手なのに楽しめるのが一種の才能なんじゃないかと思う。前向き。

32歳、まだまだ若いが、才能もスキルもなく、結婚しようがしまいが、一人で生きていく工夫を考えなければなあと風邪っぴきの頭で思う。

難しいことや興味がないことが一切脳内にとどまらない人間なので、見落とす制度も多々あり、多分損をしている。
損をしててもそれなりに生きていけるならいいが、今後の人生それで大丈夫なのかしらと不安にはなる。

今の職場で生き抜いていく自信がない、でも安定した職業なので今の職場以外ではもっとやっていく自信がない。

自信がない、スキルもないグジグジした人間が生き延びられる社会って、それこそ成熟した社会なんじゃないの?私が弱いまま生きれるのが、世界の多様性を担保している、と謎の自信があるので多分まだ、GWで休んだ脳の余裕があると思われる。

答えのないことをぐるぐる考えるのは、GW明け早々風邪で仕事を休み、再度連休をぶっかましてる人間の遊びみたいなもので、とても恐縮です。

そして風邪を引いたのは、ヘソだしルックで雨のなか傘をささず散歩していたのが原因だと思うのだけど、職場にも病院にも流石に言えなかった。
20代のみぎりは、ぽよぽよの私の体型をさし「着る服を弁えろ」等と言われてきたのでその反動でヘソだしを今更するようになったし、体型をいじってきた人たちは春のブロック祭りで連絡すらとれない。

人を許せない境涯の狭さをもちつつ、それでも会ってくれる人との予定が今月は目白押しなので楽しみに生きる。

King Gnu発端のオフ会、もはや何で繋がったかも覚えていないオフ会、全裸でビリヤードをする作曲家との寿司会がある。

思わぬ方向に転がっていけ人生、と思いつつ明日もベッドで療養します。寒暖差の激しい日々ですので、皆様もご自愛くださいませ。

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