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③昭和70年半~80年ごろの好きだった漫画のはなし(少女漫画編)

好きだった雑誌「花とゆめ」「LaLa」と「プリンセス」。

そこで描かれていたのは王道メジャー路線から外れていたと思う。が、名作揃い。


まず白泉社系から「花とゆめ」と「LaLa」で描かれていたもの。

三原順「はみだしっ子」。

親にネグレクトされた子供たち。血のつながりはないが兄弟の様にお互い助け合いながらさすらう姿を時にコミカルに描かれている。話自体は重い。

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これを読んだのはいつだったか。小学校高学年で読み出した時には既に連載されていた。

内容は一度読んだだけで理解するのに難しい部分もあったと思うが、それぞれのキャラクターがこころに闇を抱えながら考え行動する姿がそれぞれらしくて感情移入して読んでいた。長編小説に絵がついていた感覚を受けるのは文字が多かったせいだろう。
一番好きな漫画。作者の三原順は既に亡くなっており当時のコミックは絶版になっているが電子書籍で読める様子。無料サンプルもあるのでぜひ。


猫十字社、という名前の漫画家の描く作品も好きでした。「黒のもんもん組」(略して「黒もん」)と「小さなお茶会」。前者がナンセンスギャグで後者がメルヘンまんが。

猫十字社先生というのがどんな方なのか存じないがその作品のふり幅の大きさに脱帽。

「黒もん」の主役はかりた、めりた、とらじゃ。

どうやら猫先生は喫茶が好きなのではないか?

キリストやブッタをギャグにした回もあり、私が覚えているのは

キリストがロックが似合うとすればゴーダマは演歌とか、とらじゃのお父さんが亡くなる時に言った言葉「最後にひばりに会いたかった」(ひばりは美空ひばり)の後、畑から美空ひばりのLPが出てくるとか、なんとも言えないシュールでハチャメチャなストーリーだった。

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それに対して「小さなお茶会」は猫の夫婦、もっぷ と ぷりん のほのぼのストーリー。

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とにかくかわいい。ほっこり。noteの世界にも通じる暖かさ。

どうしてこう違うものが描けるのか?

ちなみに単行本を持っていたのは「黒もん」の方。


メルヘンといえば忘れてはならないのがめるへん・めーかー先生の作品。

どの作品が好きというより全てどれをとってもめるへんめーかーはめるへんめーかー。

お話も魔女や妖精が出てきたり絵柄もとてもファンシー。真似して書きました。フリフリのお洋服着た女の子。

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そしてメルヘンといえば忘れられないのが大島弓子の「綿の国星」。ちびねこがものすごくかわいい。ちびネコの目を通して人間の世界を見ている作品。ちびネコは自分も人間になると思っているのでかわいい女の子の姿をしている。

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ちびネコが飼い主になる時夫に拾われるシーン。

もちろんちびの声は人間にはニャーニャー鳴いているようにしか聞こえない。

大島弓子は他の作品も素晴らしい。とにかく代表作はこの「綿の国星」だと思うので紹介。

他にも山岸涼子の「日出処の天子」や美内すずえの「ガラスの仮面」や和田慎二の「スケバン刑事」摩夜峰央の「パタリロ!」木原敏江の「摩利と新吾」なんかもあるが有名どころであるのでここではカット。




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