本日は晴天なり
　本日は休日なり

　朝から顔面工事に取りかかる。昨日とは打って変わって暖かい日に、ほのかに春を感じている。メイクは色で遊べるところが好きだ。
　アイシャドウもチークもリップも全て春色へと変え、どこか桜や梅を連想させるメイクをして、車に乗り込み行った場所。

　梅林です。
　そう、2024年最初の花見をしにいきました。結構綺麗に咲いていて、もしかしたら一番見頃の時期に来れたかも知れないです。（やったぜ私！）
　気温も丁度良くて、風も程よく靡いていて、控えめに言って最高です。

　様々な種類の梅木を見て歩いていると、メジロを見かけました。写真には収められませんでしたが、わたくしメジロを見たの初めてです。（？）
　おお！生のメジロ！しかもいっぱいいる！そうか、梅だからか！と思ったと同時に、何故か「目が白いからメジロ！白って言ってんじゃん怒」という推しの言葉が脳内再生されました。
　あと、あれですね。「雨の中、雪が降っていた。知らんけど銀行員は椅子取りゲーム」
　このセリフに覚えがある方は、QuizKnokの初期動画を見ていた方だと思います。多分五年前くらいのやつ。（独りごと）
　

　あの頃が一番観ていた時だったなぁ、懐かしいなぁと思いながら歩を進めて行くと、行き止まりなのか民家の近くに来てしまいました。
　家の犬に吠えられて、引き返す私。
　「こっから先は所有地だから来んな!」と教えてくれる立派な番犬でした。ふっさふさの毛が可愛かった。雑種萌え。
　うーむ…。民家なのか遊歩道なのか分からないのちょっと困ってしまう。どこまで行っていいんだろう。
　

　さらに歩みを進めると、前から来たおじさんに「ここから先は行き止まりですよ。東屋があるだけです。まぁ行ってみたらよろしい。」と教えられ、行ってみると

　折れた梅木を発見。枝は折れても、花は咲いている。ちょっとセンシティブな気持ちになりますね。
　だいぶ強い力が加わらないと、こんな折れ方しないのではなかろうか…。
　何で折れたんだろう。けれど、君の最後の雄姿は私のスマホに収めたぞ。

　そんなことを思いながら、現在東屋のベンチに腰掛けて、noteを書いている私です。いやぁ、それにしてもあちこちから梅の匂いが香ってきています。ほのかに香るので酔わなくて良き。
　こうしてたくさんの梅の花を見ていると、もう三月なんだなぁ、桃の節句だなぁとしみじみします。

　余談ですが、私の実家のひな人形にはオルゴールがついていました。
　「ひな人形を仕舞い忘れると結婚できなくなる」というジンクスを信じていた祖母は、ひな祭りの前の日に人形を出して、3月4日の朝には人形を仕舞っていました。3月3日当日には、オルゴールの音色が途切れないように、ずーっとねじをまわし続けてくれていました。
　昔、祖母が言っていた事があります。「お前がしっかり嫁に行けるように、毎年ひな人形を出さないとね」と。

　あの頃のことが昨日のように思い出されますが、現実は特急列車のごとく過ぎ去りました。結婚適齢期ももうすぐ過ぎようとしています。
　ごめんね、ばあちゃん。私、結婚出来ないと思うの。いえ、する気が無いの。

　そもそも、ひな人形を出すのも仕舞うのも、オルゴールをかけるのも全部人任せにしていたから、結婚から遠ざかっているのは無理もない話。
　あの時、全部ばあちゃんにやってもらっていた。ごめんね、手伝いもしなくて。（懺悔）

　んー、折れた梅木にセンシティブな気持ちを感じてこんな感情になってしまったわ。

　先を行きます。

　たんぽぽを発見しました。そんな温かくなっていたんですね。
　思えば、今年は冬が短かったように感じます。私だけかしら？
　寒い冬を超えて、花を咲かせている植物をみると、やっぱり春っていい季節だなぁと実感します。竹の葉も鮮やかな緑色。

　なんだか竹取物語の冒頭を思い出しますね。今は昔竹取の翁というものありけり云々…。竹を切ったら中から赤子が出てくるとか、育ててみたら美少女になったとか、最後は月に帰っちゃったとか、展開がライトノベル。

　誰かと一緒じゃなくて、1人で花見なんぞしているから余計な記憶が蘇るんだと思います。　
　喋る人いないですからねぇ。いえ、友達がいないわけじゃ無いんです、1人が楽なんです。だから結婚できな・・・げふげふ。

　さて、色んな写真を撮りながら歩いていましたが、やはり生で見る景色には敵わないです。写真で撮った色と、目視で見た色って全然違う気がします。不思議と目で見た色の方がずっと鮮やかに映ります。

　
　デジタル化が進む現代においては、写真や動画の性能は日々レベルアップしていますが「写真には映らない美しさがある」。甲本ヒロトさんの言葉は真理だと思います。
　ちなみに、梅の色で好きなのはベーシックな赤色です。

　桜の花見は何度かしてきましたが、梅の花見は初めてだったのでとても満足しました。花の開花を見ることで春の訪れを感じれる、だからこそ人は花見をするのかもしれないと思った一日でした。

　次は桜の花見に行きたいと思います。桃の花もいいですね。