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Swim Deep - Emerald Classics

バーミンガムのロックバンド、スウィムディープの3rdアルバムです。ジャケットがハロみたいでかわいいですね。

前作から4年という短くはないインターバルを挟んでの今作は予想以上にポップになっていて驚きました。先行カットされたTo Feel Goodはゴスペルを取り入れていてフレッシュ。続く0121 DesireとBruisedの2曲は完全にディスコ。特にBruisedのイントロのギターリフはBee GeesのStayin' Aliveを思わせる感じで心地いい。

アルバムの真ん中にこれも先行カットされた曲Sail Away,Say Goodbyeがあるんだけど、これも良い。くるりのワンダーフォーゲルを想起させられる、ピコピコキーボードと四つ打ちがいいね。最近こういう爽やかなギターロックを聴いていなかったからか猶更よく感じる。

後半は彼らの持ち味であるキラキラしたアルペジオのギターポップDrag Queens In SohoやTop Of The Popsなどがあって懐かしい感じになるんだけど、ライナーノーツによるとVoのオースティンの言葉に「ポップシーンで影響力を持つ存在になりたい」というのがあってただのノスタルジーじゃないんだなというのが伝わってくる。何せTop Of The Popsだからね。「僕はあなたにとってのトップオブザポップスになりたい」という歌詞が泣ける。

後半にもっと派手な曲があってもいいかなと思っていたんだけど、(プロデューサーはビヨンセを手掛けたデイブ・マックラッケンなんだし)着実に成長を遂げているバンドの姿が見えてきて悪くはない。

つくづくこのバンドはポップなメロディメイカーだなと思わせられる充実作です。

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