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【詩の森】542 もっとほんとうのこと

もっとほんとうのこと
 
内閣は憲法73条の規定を逸脱して
法案を提出し
数の力で強行採決を繰り返している
それは民主的方法ではないけれど
一旦採決された法律は
どんなに憲法違反だといわれても
効力を発揮してしまう
憲法98条の
憲法に反する法律は無効という規定さえ
全く無いも同然なのだ
その上内閣総理大臣は
最高裁長官の任命権まで握っている
これでは三権分立どころか
三権融合ではあるまいか
 
さらに総理は
NHKの経営委員の任命権まで持っている
総務省はテレビや新聞の許認可権を握り
言論に横やりを入れているというのだから
聞いて呆れる
第四の権力といわれるマスコミだが
これでは四権融合と揶揄されても
仕方ないだろう
このような状態で
果たして言論の自由などあるのだろうか
情報は大丈夫か
大本営化されていないか
僕らは真っ先に
そう問うべきではないだろうか
 
テレビのニュース番組も
新聞の紙面も
すべてお膳立てされたものにすぎない
いわば情報の定食なのだ
僕らに知らされない情報は
一生涯知らされることはないだろう
2013年に制定された特定秘密保護法の闇は
どんどん膨らんでいるのだ
世界規模での情報操作や統制が進む中
僕らはどうやってほんとうの情報に
アクセスしたらいいのだろうか
幸い僕らは独自に情報を発信する人々を知っている
僕らはもっとほんとうのことを
彼らから学ばなければいけない―――
 
2023.9.15

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