女の変化について 2
ずっと待ち望んでいた妊娠。私は安堵と共に反省をしていた。1人目を産んだ後、自分の設定を「田舎街のお母さん」にしてしまったことを。自分の女自認が薄まるとき、パートナーへの性別自認も薄まるということが想定外だった。私自身もバランスを崩し、そのバランスのまま相手を見ることでまた崩す、足場のもろい場所ではすべてが簡単に崩れ去り、構築するのが難しかった。家族という一つに混ざりあうものだと思っていたこともあった。しかし、家族は一つになるものではない。元々他人だった個人同士がやはり個々に