見出し画像

【結果発表】noteの読書感想文投稿コンテスト「#読書の秋2021」

「#読書の秋2021」読書感想文コンテストの応募期間が2021年11月30日(火)をもって終了いたしました。
東京ニュース通信社では、『山内マリコの美術館は一人で行く派展 ART COLUMN EXHIBITION 2013-2019』、『blue』、『傷なめクロニクル』、『誰も語らなかったジブリを語ろう 増補版』、『相米慎二という未来』の5作品を課題図書として感想文を募集させていただきました。
ご感想をお寄せいただいた皆さま、本当にありがとうございました!
選考の結果、優秀賞として3名の受賞者を決定しました。

***

■「blue」
魚喃キリコさんの『blue』
どっ子 さん

(担当者からひとこと)
年齢を重ねるにつれて、ある一つの事柄に対する感じかたが変わっていくことってありますよね。それは成長した、あるいは心が擦れたというどちらか一辺倒な変化ではなくて、ただその人が見えている世界が変わっていったということなのだと思います。
同じ本を読むという行為を通して、変わっていった自分に気がつく。そういったことが本の思い出とともに伝わってくるとてもいい作品でした。

■「山内マリコの美術館は一人で行く派展」
これがはたから見たら「あの人は何を考えているのだろう?」姿だ。書籍「山内マリコの美術館は一人で行く派展」#18
nachi さん

(担当者からひとこと)
芸術は好きだけれど、本当のところ、自分はしっかりと理解できていないのではないかという感覚、共感する方も多くいるのではないでしょうか。そこまで詳しいわけではないから、自分がその絵画などに抱いた印象や思いに自信が持てない。そんな気持ちをこの本に出会って払拭して好きなように芸術を、また美術館を、楽しんでいいことを知ったというnachiさん。そのことが感情をダイレクトに乗せた文体とnoteならではのスタイルで書かれていて、楽しく読ませていただきました。

■「傷なめクロニクル」
理想に近い鋭利なもの。 -『傷なめクロニクル』読書感想文-
日野笙 / Sou Hino さん

(担当者からひとこと)
私は「女」を語る女の人があまり好きではないというドキッとする一文から、光浦さんの言葉がなぜそんな私に刺さるのかということを丁寧に言葉にされていて面白かったです。
だから「男」はだめで、だから「女」はだめでという言い方でまだまだ安易に盛り上がってしまうことがある私たちの社会ですが、だからこそ「誰も傷つけない鋭利なものが欲しい」という日野笙 / Sou Hinoさんの願望はとても真っ当なものであるように思えます。読んだ後に考えさせられるところが多くある、示唆に富んだ作品でした。

***

読んで面白かった本の良さを、自分の言葉で表現して、その感想を読んだ人がまたその本に出会っていく。そんな素敵な循環をこの読書感想文コンテストを通じて皆さまとつくりあげることができたこと、とても嬉しく思っております!

読まれた方によって同じ作品でもそれぞれ違った側面に光を当てられていて、それで新しいその作品の良さを知ることができるのも感想文の面白さのひとつですよね。
なかでも、魚喃キリコさんの『blue』の感想文は、読まれた方のそれぞれが持つ高校時代の思い出や過去の記憶をどこか覗きみているような気分にさせられる作品が多く、読みごたえがありました。

ここに掲載がなかった作品も、どれもその本を読んでみたいと純粋に思わせる力のある素晴らしいものばかりでしたので、是非作品のハッシュタグで検索をかけてお読みいただければと思います!

ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

TV Bros.note版では毎月40以上のコラム、レビューを更新中!入会初月は無料です。(※キャリア決済は除く)