ブランドは伝えて届けるもの

ブランディングは経営戦略である

よく、マーケティングは「売れる仕組みづくり」であり、ブランディングは「売れ続ける仕組みづくり」と言われます。
この言葉からも分かるようにブランディングはマーケティングの上位にあるもので、マーケティングを含めた戦略全体のことを言います。
理念をもとにブランドのアイデンティティ(らしさ)があり、それをもとにマーケティングがありセールスやコミュニケーションがあるといった具合です。
加えて、インナーブランディングといった組織力強化につながる社内向け施策もあり、ただ、物やサービスを売るだけの施策ではなく経営そのものの戦略なのです。
ざっくり言うと、「うちの会社は○○だから、商品もサービスも広告も社員も社内の雰囲気もちゃんと○○らしさを体現して、○○が好きって人を増やして成長していこうね!」です。

片想いになってはいけない

で、やっぱりここで陥りやすいのが“うちはこんなに〇〇らしさを体現して発信してるから、うちのブランドは浸透しまくってるぜ”状態です。これがダメなわけではありませんが足りないのです。恋愛でいうと、告白もせずに“好きだぜ”って素振りだけしつこいくらいして、“こんなにアピールしてるからもう好きになってくれてるだろ”って勘違いしてるパターンです。
好きな人にちゃんと好きって言わないと分かってもらえないんです。
そして、告白したことがある人ならわかると思いますが、告白するときただ「好き」っていうだけじゃなくて、ちゃんと「あなたのこういうところが好き」って言いませんか?好きな理由をちゃんと伝えて、そして想いを届ける。たとえ失敗しても誠実さは伝わるし、何回かチャレンジすれば成功するかもしれない。…と、話が恋愛指南みたいになってしまいましたが、ブランディングも同じなんです。
ただ、らしさを体現するだけじゃなくて伝えなきゃいけない。
ただ、発信するだけじゃなくて届けないといけない。

ブランドの体験フローから考える

これはズバリ、どうマーケティングをするのかってことになるのですが、ここで大切なのは、顧客がブランドにどこでどのような形で接しているのかを考えておかなきゃいけないってことです。
これには段階があって、
①ブランドを全く知らない状態
②ブランドは知ってるけどまだ体験していない状態
③今まさにブランド体験中
④ブランド体験が終わったあと
⑤後日ブランドを再検討している状態
手な感じで考えます。
この顧客のブランド体験フローに添って、適切な施策を打つことが、ブランド伝えて届ける“愛の告白”につながると思いますので、一度考えてみてください。

ひとことでまとめると、ブランディングは愛の告白です。

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