見出し画像

あれから1年。香港で何が起きたのか。

2020年 6月30日 中国の全国人民代表大会(全人代)は「香港国家安全維持法案」を可決しました。それに伴い香港政府は本日7月1日にこの法案を可決する予定とのことです。

私が香港に行ってからちょうど一年が経ちました。
こちらのnoteでも当時のことを記載させて頂きましたがあれから香港の情勢は大きく変わっていきました。


あの時は平和的なデモだと思っていましたが、その後香港警察とデモ隊の衝突は日を重ねる毎、回を重ねる毎にどんどん激しくなっていきました。警察によるデモ隊への対抗措置が厳しくなり、多くの催涙弾を使用し11月には実弾を発砲するという事件も起きました。


6月のデモから半年間で6000人以上、今年に入ってからのトータルでは7000人以上が警察により抗議した市民が大量に逮捕されその4割が学生でした。


みなさん、不安と怒りと恐怖を抱えながらもそれでもデモに参加していた。
それだけ香港の人たちには守りたいものがあるのですよね。
日に日に酷くなるデモの様子を見ながら、ただただ胸を痛めている日々でしたがその中で起きた新型コロナウイルス。
これにより日本を含めた世界中が想像を遥かに超えて激動していきました。新型コロナウイルス発祥の地と言われている中国。1月23日には武漢が封鎖され、そこから世界中に一気に感染が拡大し、日本でも最初に感染者が確認され大きく話題になった大型客船ダイアモンド・プリンセス号の一件から事態はどんどんと深刻化し東京を中心に感染者が拡大。4月7日には日本全国に緊急事態宣言が発令され行動制限や社会活動の自粛が必要になり、3蜜(密閉、密集、密接)禁止となりました。
そして密集して行われていた香港でのデモも3月には5人以上が集まることを禁止する「集合制限令」が発令されデモも開催が出来なくなりました。後に集合制限令は延長しながらも人数は緩和し、6月に解除されていますが、屋外では7月2日までは50人までとされています。

本日、7月 1 日は中国への香港返還の記念日。
今日、香港でどのような動きがあるのか、もしくは無いのか注目です。

そして、香港でのこの結果、中国による制圧は酷いなと見ているばかりではなく、何故このようなことが起きたのか知っていくことが大事だと思っています。そしてこれにより何が起きるのか、日本は関係ないと思わずに影響があるかもしれないと予測することも必要です。
戦争による歴史は何度も何度も繰り返されてきました。日本もまた被害者でもあり加害者でもあります。香港と「一国二制度」という構図が近いけど違う台湾。その台湾を統治していたのは日本です。
私たちは今一度歴史を振り返る必要があるのかもしれません。
これからの未来をつくる為にも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?