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変身ヒーローはいつまでも

いつものごとく、鬱屈した休日にスマホを手にベッドに居住していたある日。

ふと、幼少期にVHSで観た五星戦隊ダイレンジャーで最終話までの数話にトラウマ回があることを思い出す。

戦隊シリーズの中で『気力』を使うダイレンジャーは、拳術を主に扱い、武器もジャッキーチェン映画に出てくるようなものが多い。

トラウマ回があると言われていることで有名なため、私だけではないらしい。兄と一緒にこたつの中で寝転びながら私は目、兄は耳を手で覆いながらそのシーンを観ていた。目を覆っている私はチラッと観てはヒッ…となっていた。

端的に言うと、敵の幹部三人が最期を迎える時に泥人形となる。ボロボロと崩れていく様がそのまま映される。首だけになった状態で死んでいくのだ。こんなの子どもに観せてええんか。生身の肉体だったら完全にR18である。

記憶が曖昧なこともあるだろうし、数十年経った今なら観れるかもしれないと思い、YouTubeで検索をした。普通にあった。

大人になったことによりそこまで引くことはなかった。グロ映画を苦手としている私でもソウを3まで奥歯を砕くくらい食いしばって観たことがある。それに比べたらなんてことない(当たり前)。というか、描写が割と短くて「あれ、こんなもん?」という気持ちの方が上回った。

まあ、”そこまで”引くことはなかっただから、少しは引いた。四肢欠損からのボロボロと生首だけになる。絶望した声。断末魔。目玉が画面アップで取れる。本当に戦隊モノか?と思う。やっぱり子どもにはまだ早い。

リーダー幹部はシャダムという名だ。こいつよりも上のゴーマ十五世というそのままでもキショい外見のボスがいるが、それよりも極悪なキャラ。なんせゴーマ十五世も、他の二人も泥人形として操っていたのはシャダムだったからだ。

と、思いきやシャダムが最期を迎える時も泥になる。「俺も…泥人形だったというのか…?助けてくれぇえ!!」と叫び崩れ、目玉が画面にドアップ。コロコロと転がって終わる。その前には口から泥吐き出すし。(実際はチョコフレークらしい)

でも、シャダムを演じている俳優さんをよく見たらイケメンじゃね…?しかもイケボじゃね…?え、当時27歳だったの…?えぇ…と思ってしまったから大人になった自分を実感した。今は声優もやられているそうな。

ちなみにリュウレンジャー、レッドである亮を演じた和田圭市さんは今でもゲームのモーションを担当したり、2011年に放映していたゴーカイジャーにはリュウレンジャーの亮として出演している。アツい。バイオ4のルイスをモーションしていたのが亮だったなんて…

ダイレンジャーは名乗りがカッコいいことでも有名だと思う。意味わからん動きをして名乗る(失礼)。

しかも、生身の体でその意味わからんカッコいい名乗りをするシーンがある。なんで出来るんだ。いや、俳優さんだからできることなんだろうけど、それでもやっぱりすごいと思う。

ダイレンジャーについて結構書いているが、私は戦隊モノの名乗りが好きだ。仮面ライダーの変身シーンも、セーラームーンやおジャ魔女どれみの変身シーンも好きである。

仮面ライダーに関しては電王が一番好きだが、変身シーンで考えるとファイズがなんといってもカッコいい。あとは龍騎。龍騎に関しては全体的に重たい話だし、ダイレンジャーとは違った衝撃の回があったりする。

平成初期の仮面ライダーはシリアス展開が多かった気がする。今の仮面ライダーは全く知識がないからなんとも言えないが、龍騎は本当に暗い。ライダー同士のバトルロワイヤルだし。

少女系の変身は可愛い。話も平和。たまに考えさせられる回があった気がするくらい。あのキラキラした魔法ステッキやコンパクトに憧れて、変身した姿になりたくて、雨の日の幼稚園では画用紙にいつも赤、青、黄色の戦士を描いていた。長い髪の毛をお母さんにツインテールにしてもらってセーラームーンを意識していた。可愛い私。

戦隊モノや仮面ライダー、プリキュアなどそういった類を観なくなってしまったが、この歳になっても変身道具には憧れる。どれがいいかと聞かれたら、仮面ライダーがいいな。

初めて変身をする時に周りにいる人を驚かせたい願望が厨二病の私にはある。いまだに。イタい?お黙りなさい。あ、でも6人目の戦士として戦隊シリーズの一人になるのもいいな。キモい?黙らっしゃい。セーラーウラヌスとネプチューンのウラヌス側でも良い。はい。静かにします。

兎にも角にも、何かに変身して人を助けたい。怪人が出てきても屈することなく戦ってみたい。名乗りたい。自分専用の名乗りがほしい。

私以外でもきっと同じ境遇の人はいるはず。あなたは変身できるとしたら何になりたいでしょうか?

いつまでも子ども心はあるんですよね。そんな回でした。

読んでくださりありがとうございました!
また来週!

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