『あなたの願いを叶える方法を教えよう。それはね、
純度が高い願いを放つこと。』

（現実を錬成するシリーズはこちらから⇧）

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「ハイヤーさん。聞いてください。」

『どしたの？』

「この間、職場近くのスーパーで魚の、＂さわら＂を見つけたんです。」

『へー。鰆。おいしいよね。』

「はい。実は私は＂さわら＂ が大好きなんです。
まあ。家で食べるわけではなくて、旅館とかで
出てくる美味しく調理された鰆 が好きなんですけど、上品な感じがしますよね。」

『うんうん。淡白な味わいの白身魚だよね。』

「はい。で、最近食べてないから、食べたいなー。って、ここ1年ぐらい言ってました。だけど、
最寄りのスーパーには売ってなかったんですよね。」

『うん。いっつも探してたよね。』

「しかしですよ。なんとまあ。職場近くの、今まで確認もしなかったスーパーに＂鰆＂があったんですよ。」

『へー。そのスーパーは初めて行ったの？』

「モールに入っているスーパーだから、今まではモールへ行っても素通りしてましたね。最近、じっくり見てみようかと思ってスーパーゾーンに行ってみたら、まさかの鰆にご対面ですよ。」

『へー。運がいいね。見つけられるなんてね。』

「ええ。運がいいですよ。
ただ、1切れで500円ですから、高級ですよね。
悩んだ末に、買おう！金曜日に買う！買うんだ！って決めました。心の中で。」

『うんうん。高級だけど、覚悟を決めて、鰆を買いに行くことに決めたんだね』

「はい。で、金曜日が近づくにつれて、ワクワクですよ。さわら買う！さわら食べる！さわらぁぁぁ！みたいなことを、木曜日から金曜日の朝ぐらいまでずーっと考えていたわけですよ。」

『うんうん。』

「そしたら…。」

『そしたら？？』

「金曜日、職場の食堂で、＂さわら ＂が出たんです。」

『へー。買おうと思った金曜日に
ちょうど、鰆が現れたんだ。まさかの場所で。』

「そうなんですよ。さわら 、家で食べようと思ってましたが、結局、食堂で食べました。
美味しくいただいたので、その日鰆を買うことはなく終わったんですよね。
まさかというより、もう慣れましたけど。やっぱり
具現化の力ってすごいですよね。」

『うん。面白いよね。具現化はね。
これってさ、純度が高いから起きる具現化なんだよね。』

「たしかに。別に、意図して引き寄せしたり、計算したわけじゃないんですよね。
純粋に欲しがってたら、カンタンに現れましたよね。」

『そうだね。純度が高い。
つまり、見返りを求めていないわけだけど。』

「見返り？？」

『うん。
自分では買いたくない。よし！
さわらさわら呟いてたらきっと誰かからもらえるはずだー！みたいな欲や執着ではないってこと。』

「たしかに。それはありますね。
あのときは、私が＂買って食べる！＂。
みたいな、プチ覚悟みたいなものがありましたからね。」

『うんうん。そうだね。
必ず手に入れるぞ！
そうやって、何かを当てにせずに、腹を括ると、
＂あっちから＂やってくるようになってるんだよね。』

「そういうことなんですね。それが、
純度の高い願いは叶うってやつですね。」

『そうだね。高級でも、手に入れるのが難しそうなものでも、手に入れるぞ！って腹括れば
自然とルートが現れるんだ。だから、素直に望んで手を伸ばしてごらん。この世は、あなたが先だからね。』

つづく。