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「Nintendo」と言えば「Switch」ですか?否、「Wii」です!

「Nintendo」と言えば「Switch」ですか?否、「Wii」です!

「Wii-habilitation」なんて言葉もあるくらいです。

A Randomised Control Trial of the Impact of a Computer-Based Activity Programme upon the Fitness of Children with Autism

Kathleen Dickinson , Maurice Place : Autism Res Treat. 2014;2014:419653. doi: 10.1155/2014/419653. Epub 2014 Oct 7.

ASD児の運動量/活動量(Fitnessレベル)を向上させていくことは、ヘルスプロモーションの観点からも重要です。

何のソフトウェアを用いたか…

「Mario & Sonic at the Olympic Games for wii」

Outcome Measuresは…

The multi-stage fitness test (MSFT)という、所謂「シャトルラン」です。

加えて、他の運動機能評価として、

Eurofit Fitness Test Battery=日本のスポーツテスト(新体力テスト)みたいなやつ。

具体的には↓↓

Fitness tests used in the study

Kathleen Dickinson , Maurice Place : Autism Res Treat. 2014;2014:419653. doi: 10.1155/2014/419653. Epub 2014 Oct 7.

どれくらいの頻度/時間で実施するか…

2〜4人のグループで1日15分、週3回ゲームを行いました。

Wii介入群は、加えて30分または45分の週2回の体育授業を受けました。

Controll群は週2回の体育授業のみです。

結果は…

Controll群に変化はありませんでしたが、Wii介入群は「柔軟性」以外の項目すべてで有意な改善を認めました。

対象は5-15歳で幅はありますが、RCTにて50名ずつ振り分けられ、同グループ共に中等度~重度のIQであることを考慮すると良好な結果であると感じます。グループの平均年齢が書いてない?し、正規分布していなかったのでmedians(中央値)と interquartile range (IQR ; 四分位範囲)の記載であり、ばらつきの程度はよくわかりません。後は、こちらには細かく書きませんでしたが、初期(介入前)の運動機能評価の項目に一部有意差がありました。元々Wii介入群が少し運動機能が良いように?感じます。

一応、他の交絡因子は否定できるように、家族背景や学校外の他の運動機会の有無なども調査していますし、Wii介入の一定の効果があったのではないかと思います。

運動が苦手/不器用なASD児への初期の支援として「運動が楽しい/興味をもって参加ができる」ことが優先されます。その上で「Wii-habilitation」も一つの方法/選択肢になると思います。


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