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ラマダンについて

こんにちは!!Tさんです。
私は現在、ドイツに住んでいますが、本日は私の住んでいる地域は雪が降りました。。。(最高気温4度でした。。。)まだまだ寒いですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

海外在住している場合に大半の方がお住まいの管轄の大使館や領事館へ在留届を提出していると思います。(旅行者の場合はたびレジに登録しているかたもいらっしゃいますよね)
その場合に、大使館や領事館からその地域での事件の情報や安全に関する情報などが配信されることがあります。
本日は外務省から海外の安全情報についての連絡が来ましたので、こちらを紹介したいと思います。

海外安全ホームページとは?

外務省が海外の安全情報などをまとめているホームページになります。
以下がそのLinkになります。

どのような情報化というと、例えば、
”〇〇駅で日本人がクレジットカードのすり替えの被害を受けた”
とか、
”〇〇という場所でデモが開催される予定なので近づかないで”
とか、最近は例のウイルスに関する情報など、
”日本(ドイツ)での水際対策強化の内容”

など、在住している者からだと有益な情報を受け取ることができるので、助かっています。
今後海外に住まわれる方や海外旅行される方は参考にしていただけると幸いです。

本日(4月7日)、外務省から受け取った情報は?

で、本日外務省の安全情報ですが、ズバリ”ラマダン期間中の注意喚起”でした。
以下が本文の一部を引用したものになります。

【ポイント】
● 4月13日(火)頃から5月15日(土)頃は、イスラム教のラマダン月及びラマダン明けの祭り(イード)に当たります。
● 近年、ラマダン月及びその前後に世界中で多くのテロ事件が発生しています。
● 外務省海外安全ホームページに掲載されているテロ・誘拐情勢のほか、危険情報、感染症危険情報、入国・行動制限措置に関する情報や各国国内の行動制限等に関する在外公館からのお知らせ等の最新情報の入手に努めつつ、安全確保に十分注意を払ってください。情報収集には「たびレジ」を活用してください。

実はここ数年はラマダンの時期が近付くと、同じようなメールを毎年受け取っていますが、ラマダンについて深く考えてきませんでした。
ということで、今回はラマダンについて調べてみました。

ラマダン(ラマダーン)とは?

イスラム暦における9月のことを指し、イスラム教徒(ムスリム)が断食をおこなう月として知られています。
この月において、ムスリムは日の出から日没にかけて、一切の飲食を断つことにより、空腹や自己犠牲を経験し、飢えた人や平等への共感を育むことを重視します。また親族や友人らと共に苦しい体験を分かち合うことで、ムスリム同士の連帯感は強まり、多くの寄付(ザカート)や施し(イフタール)が行われます

断食中は、飲食を断つだけではなく、喧嘩や悪口や闘争などの忌避されるべきことや、喫煙や性交渉などの欲も断つことにより、自身を清めてイスラム教の信仰心を強める目的もあります。
※Wikipedia参照

私の浅い知識ではラマダン=断食という、安直な考えでしたが、飢えた人や平等への共感を育むことや、連帯感を強くしたり、自身を清めて信仰心を強めるなど断食の目的があったのですね。
ちなみにラマダンの期間は毎年変わるようです。

なぜラマダン中に注意が必要?

ラマダンの目的が分かったところで、次に出てくる疑問はなぜラマダン中に注意が必要なのでしょうか?
それは先ほどのメール文にもすでに記載されていますが、近年、ラマダン中に世界中でテロ事件が発生しているためです。
ラマダン期間外ですがドイツでも以下のテロ事件がありました。

1.2016年7月18日
ドイツ南部・ビュルツブルク付近を走行中の列車で,難民申請中のアフガニスタン人とされる男が刃物で乗客に襲いかかり,乗客5人が負傷。ISILと関連を有する「アーマク通信」が,ISILの戦闘員が作戦を実行した旨報道
2.2016年7月24日
ドイツ南部・バイエルン州アンスバッハで,シリア人難民とされる男が野外音楽祭を狙って自爆し,15人が負傷。ISILと関連を有する「アーマク通信」が,ISILの兵士が作戦を実行した旨報道。

3.2016年12月19日
ドイツ首都ベルリン中心部で,クリスマスマーケットに大型トラックが突入し,少なくとも12人が死亡,48人が負傷。

4.2017年4月11日
ドイツ西部・ドルトムントで,地元サッカーチームが乗るバス付近の路肩で,3個の爆弾が爆発し,選手1人を含む2人が負傷。
5.2017年7月29日
ドイツ北部・ハンブルクのスーパーマーケットで,男が刃物で客を襲撃し,1人が死亡,6人が負傷。

上記の情報は以下のLinkを参照しています。

ラマダン中にテロ事件が発生しやすい理由を調べた内容を以下にまとめてみました。

1.ラマダンの間に努力をすると、ふだんよりも天国に行ける可能性が高まるとされていること
2.イスラム教過激派にとっては異教徒を排除することがジハード(=努力、頑張ること)と考えている
3.ラマダン中は寄付する人が増え、お金が大きく動くことになり、イスラム教徒過激派の考えに共鳴して寄付することで過激派への資金が集まりやすくなる

普通のイスラム教徒では、ジハード(=努力、頑張ること)はより誠実なふるまいをしたり、貧しい人に自分のものを分け与えたりすることを、努力だと考えるようですが、過激派の考えがインターネットを通じて世界中に宣伝され、その内容に共感する人を煽って、テロ事件に結びついているようですね。
なので、イスラム教の中の一部の過激派が引き起こしている問題といえると思います。

上記情報は以下のLinkを参照しました。

まとめ

ということで、今回はラマダンについて記載してみました。
以下が今回のしたまとめになります。

1.ラマダンは断食をすることで、飢えた人や平等への共感を育むことや親族や仲間の連帯感を強めること
2.ラマダン期間中にテロ事件が起きやすいのは、一部の過激派の思想(異教徒を排除すること=ジハード)に共鳴する人が引き起こす
3.普通のイスラム教徒はより誠実なふるまいをしたり、貧しい人に自分のものを分け与えたりすることを、ジハード(=努力、頑張ること)だと考える

宗教関連はかなりデリケートな内容なので、記載しようか悩みましたが、私のイスラム教に関する知識を増やすことと、皆さんにも知っておいてもらいたい内容だと思い、取り上げました。
付け焼刃な知識でしたが、もし参考になれば幸いです。

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