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私の"推し"の話

いつかは文章に起こさないといけないと思ってた。

私はSEVENTEENというアイドルの中で、ウォヌというメンバーが好き。

もはや"推し"ではない。
彼のことが好き。

理由を上げろと言われるならば、思いやりのある所が好きだとか、家族を大事にしている所、ライブと他コンテンツのギャップ、weverseを良く更新してくれるところ、色々あるのかもしれないけど、私はほぼ直感、彼の内面を詳しく知る前に「あ、この人が好き」だった。

恋愛話でよくある、どんな人がタイプなの?で言えば、彼はほぼ真逆の人。
前も一度書いたけど、私のタイプは「THE 昭和」。
ガタイのいい、身長の高い、眉毛がしっかりしていて目がパッチリした、男らしい、少しオラオラ系の、皆の中心にいるような感情豊かな男が好き。実は自己肯定感が低くて自分の前でだけ弱さを見せてくれたりなんかしたらもう最高。
Caratはわかると思う。そう、エスクプスは私のどタイプど真ん中。最初にSEVENTEENを勧めてくれた友達は、私は彼にいくと思っていたと思う。確かに何も知らずにデータだけ出されたら、私は迷いなく彼を指す。

だってウォヌはほぼ真逆と言って過言じゃない。今でこそガタイはいいけど、初期は「ヒモ」って呼ばれていた位薄くて、三白眼、所謂"男らしさ"とかはあんまりなくて、インドアな、自己肯定感の高い、感情もどちらかと言えば豊かではない人。

本当に分からない。

なんで?

書かなきゃいけない、文章に起こさないといけない、言語化しなきゃと思ってるのに、どこを探しても私の答えは「わからない」。

ただ"好き"ってことしか分からない。

こんな文章を世に出す訳にはいかないのに、考えても出てこない。なんでもかんでも言語化したがる私にとって、あなたは唯一の「わからない」。

正直に告白しよう。

エスクプスに推し変しようと思っていた時期があった。
言語化して自分を納得させることは本当に楽で、収まるべき場所にパズルがぴったりハマるような、数学みたいに疑問に明確な答えがあることは安心するし、分かりやすくて簡単。説明できないってことは、イコール好きじゃない。私はエスクプスが好きなんだ。そうだね。そうだ。そうだったんだな。なんでウォヌが好きだと思っていたんだろう?

二月くらいの話。

ちょうどその頃、すぐに鎮火したものの、ウォヌの熱愛疑惑も出た。「あー、まあ私エスクプス本推しに変えてるから笑 別に大丈夫。あー熱愛出る前に推し変しといて良かったなー笑」と友達のLINEに残っていた。
その時旅行中にも関わらず、私は運転中以外の全ての時間でTwitterのエゴサとネットの記事を漁りまくっていた。にも関わらず。私が導き出した答えは「あー、推し変しといて、良かった笑」

たった1週間後。

そのLINEをした友達と、POWER OF LOVEのリバイバル上映を見に行った。正直Amazonプライムで3回くらい見たことがある映像だったのに、まるで初めて見たかのように錯覚し、こんなものは見たことないって上映中10回は思ったと思う。画面いっぱいのメンバーをこれでもかってくらい見て、聞いて、感じて、私は。

上映後大泣きしながら「ごめん、私やっぱりウォヌが好き」って言っていた。

エスクプスだってかっこよかった。本当に本当にかっこよくて、ずっとキラキラしてた。本当に本当にかっこいいのに、私の目はずっとウォヌを追っていた。分からなくて、悔しくて、でも好きで、でも分からなくて、もはや嫌いで。わからないの、私は本当にあなたが好きな理由を説明できないの。

でも本当に苦しいくらい大好きで、あなたの為なら私はもう死んだっていいって、本気でそう思った。

他のメンバーには、頑張って欲しいとか、無理しないで欲しいとか、かっこいいとか、キラキラしてるとか、ありがとうとか、大好きだよとか、綺麗な感情しか生まれてこないのに、ウォヌに対してだけは私の汚い感情が、生身の"私"が全て向いてしまう。

これを推しとは言えないの。
でもあなたが本当に本当に好きで、本当に嫌いで、苦しくて、辛くて、悔しくて、でもあなたの為なら私、命だって惜しくない。

多分あなたは私なんか必要ない。あなたにして欲しいことなんか、私にはひとつも無い。
他のメンバーには思うこともある、私が応援することによって彼の力になるとか、私がライブに行ったらCaratが来てくれて嬉しいって思ってくれるだろうなとか、そういう感情が一切生まれてこない。

アイドルとしてのとか、SEVENTEENとしてのとか、Caratの為のとか、そういうんじゃない。
ただただ、まっさらのあなたという人が好き。
あなたが何をしたって、熱愛が出たって、例えCaratを悪く言ったって、人を殺したって、私はあなたを好きで、愛しているんだと思う。

これは推しじゃない。一方的で、歪んでいて、汚い、でもこれが私の"人"に持てる感情の最上級。
一般的ないわゆる「推し」には当てはまらないけど、私の1番をあなたにあげなきゃいけないから、私のこの感情に「推し」という名前をつけて、カモフラージュしている。

いつもnoteを書く時は一気に書き切るのに、このノートを書くのに1ヶ月くらいかかってしまった。
何度も何度も読み直して、書き直して、あなたへの気持ちに名前をつけようとしたけど、結局こうなった。

「推し」にすることは出来ないけど、あなたは私の「推し」だから。ただ、あなたはあなたでいて欲しい。あなたがあなたで無くなった時、この感情に名前がつくのかもしれない。

そんな日が来ないことだけを願っている。

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