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古着や家具を寄付するアメリカ

先日衣替えをしたとき、最近着ていない服を整理した。アメリカにはいろんな団体があり、古着や靴、まだ使える家具などを寄付することができる。

古着といっても比較的新しいものばかりで、充分まだ着られるものを選んで定期的に寄付している(古くなりすぎた服は捨てている)。

家の中も片付くし、洋服が必要な人に着てもらえるならありがたいことである。こういう団体では事前に予約すると取りに来てくれる。「玄関前」「裏口・勝手口」などと指定して置いておけば、日中不在でもOK。

「服を受け取りました」というレシートをもらえるので、確定申告の際に「服〇〇ドル分寄付」と書けば税金控除の対象になる。

古着の領収書と
次回服を入れるための黄色い袋

ずいぶん前に(15-20年前くらい)大きなロッキングチェアを寄付しようと思い、とある団体に電話して取りに来てもらった。リクライニング機能付きで、後ろにパタっと背もたれが倒れ、脚がビヨーンと伸ばせるもので非常に心地よい椅子だったが、家の中が狭くなったので思い切って寄付しようと思ったのだ。

ところが ー 機能にはまったく支障がないのだが、ほんの少しシミがついていた。「申し訳ありませんが規定によりこれは引き取れません」と丁重に断られた。嫌な感じは微塵もなく、実にプロフェッショナルな対応だと思った。

上の写真のような領収書に自己申告で何ドル分と記入して提出する。こういうところでウソを言ってはいけません。袋いっぱいの服で、ほとんど新しい服が入っていてもせいぜい100-200ドルくらいかな?書くとしたら。

他に税金控除となるのは、現金寄付。アメリカの会社のほとんどが社員に寄付を奨励しており、たとえば環境保護団体などに100ドル寄付するとする。すると会社が同じ金額をマッチしてくれ、合計200ドルを寄付できる。会社も控除を受けられるためウィンウィンとなる。

アメリカ人は寄付が好きだ。わりと気前よくポーンと寄付する。スーパーでも街角でも小銭や1ドル札を投げ込んで行く。金持っている人は母校などに何十万・何百万円単位で寄付する人も珍しくない。私のような末端人にもアメリカの母校から「マツモッちゃん、寄付してちょんまげ」と毎年手紙が来る。そのうちに、と思いつつ引き伸ばしてしまっているカッコ悪いオレオレ😅

チップでも寄付でも多めにあげる人の方が最終的にお金を稼ぐことができるという統計もあるので、やれる程度にせっせと寄付する今日この頃なのだ。

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