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茶ぶどうとジェリービーンズ工場

全世界の子どもたちがお菓子屋さんに殺到!
2024年1月1日から1週間だけ発売されるジェリーベリービーンズ1億粒のうち、たった6粒に、「ジェリーベリービーンズ工場見学ご招待」
の文字が刻まれているのだ!!

さあ、50年間閉ざされていたジェリーベリービーンズ工場の内部を見学できる幸運なお子様(あるいは大人様)は誰だ!?
 
「あっ」
できそこないを集めた格安ビーンズ袋に、一粒、ピンクのきれいなジェリービーンズ。
その小さなつややかな豆型お菓子の表面に踊っていたのは、
「工場見学ご招待」の細かい文字。
「おじーちゃん! おじーちゃん!」
かくして茶ぶどうは、謎のジェリービーンズ工場への最後の切符(粒状)を手に入れ……

 

 
……なんて経緯があるはずもないんですが、
ジェリーベリービーンズ工場に見学に行ったのでした。
時は(大幅に)遡り、2007年の1月。
ホストファミリーのおじいさんおばあさんが、はるばる一時間半先まで(どこだろう)車で連れて行ってくれて。

素敵なレシピ?もあるよ

見学といっても、実際に作ってるところを見せてくれるわけではなく、ビデオとかで説明されて、ジェリービーンズをタダでくれるってくらいだったんですが。
でも、「サンプルコーナー」というのがあって、
そこではあらゆる種類のジェリービーンズやチョコを、1粒ずつ、試食させてくれるのです!!

私は"Soap"を試しました。
「石鹸味」……確かに石鹸ぽかった(食べたことあるんか)。
ハリーポッターの「百味ビーンズ」シリーズらしいです。
ちゃんとvomit味とかあります(いらねえ)。

バラエティがあってカラフルなのがたいへんすばらしい
遊び心がうずく!

ウィスコンシンにいたころ、ジェリービーンズにはだいぶお世話になりました。
小腹がすいたとき、ぽいぽいっと口に入れて、なんとなくうれしい。
別に「おいしい」お菓子ではないんですが、
アレは夢を食べるようなものなんじゃないかな。

昔、「ねるねるねるね」という忘れ難いお菓子がありました(今もあるか)。
冷静に味わうと特別「おいしい」お菓子ではないんですが、
生成過程とか、色が次々変わるところとか、味のバラエティとか、
とにかく夢を感じさせるものがあって、子どものころ大好きでした。
母親にねだるたびに、「こんなのおいしくないのに」といわれていましたが……
うん、おいしくないよねかぁさん。でもほしいんだ。
 
まぁこの世には、純粋に味がいいお菓子と、
別においしいとかじゃないけどなんだか素敵なお菓子というものが存在するのです。
 
カラフルなジェリービーンズ袋には、夢もつまっている。
「ああ、体に悪そう」とつぶやきながら、うっとりとほおばりましょう。
 

(※2007年 ウィスコンシン留学中の文章を改稿。
 今ではすっかりご無沙汰のジェリービーンズだが、せっかくパンフが出てきたので公開)

(↓When I was in Wisconsin…↓)


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