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宇宙旅行いかがですか?

ゴールデンウィークの予定は決まりましたか?
虚実書店マボロシならまだ間に合います!
商品を整理していたら、宇宙を旅する小説が集まったのでご紹介。楽しく読みやすいものを選んでいたら、女性作家の作品が多くなっちゃいました。でも、安心して下さい。宇宙を舞台に胸おどるワクワクの冒険が楽しめ、しっかりがっちり読み応えまであります。

「たったひとつの冴えたやりかた」ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア

宇宙の辺境を少女の冒険の他、合計3篇が収録されています。表題作「たったひとつの冴えたやりかた」はいたずらな女の子の冒険心と勇気に心が動かされます。これ以上は何も知らずに読んでいただきたい作品です。

「銀河核へ」ベッキー・チェンバーズ

遠い未来。銀河を舞台に活躍するブルーカラーな宇宙船クルーの冒険が楽しいです。SF設定は高度ですがわからなくても大丈夫。主題は宇宙船のチームモノで、訳ありなクルーが仕事をこなしていく過程に引きこまれます。エンターテイメント度が高く楽しみ要素が強い作品です。

「宇宙へ」メアリ・ロビネット・コワル

アメリカの宇宙開発時代、女性が宇宙飛行士に選ばれてゆく歴史改変物語です。60〜70年代当時のNASAの現場がリアルに感じられ、まるで自分も一緒に働いているような気になれます。女性作家による女性視点の作品なので、科学知識が無くても楽しめる部分がたくさん。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞総なめで、エンターテイメントとして宇宙開発の楽しさとワクワクが味わえます。

「火星へ」メアリ・ロビネット・コワル

「宇宙へ」の舞台も登場人物も引き継いだ続編。今作もリアルな宇宙開発の現場が体験できます。宇宙飛行士の選抜から火星への航行が舞台。トラブルや人間関係に取り組みながら、壮大な物語が展開されます。

やっぱりアーサー・C・クラーク。「宇宙への序曲 新訳版」「2001年 宇宙の旅〔決定版〕」「2010年宇宙の旅(新版)」「3001年 終局への旅」

1968年に書かれたのが信じられないくらいのリアル描写に驚きます。アーサー・C・クラークはテクノロジー主体の作品も多いですが、今回は宇宙旅行が楽しめる作品をピックしました。(『2061年宇宙の旅』が無い……)
映画を観た後だとわかりやすい『2001年宇宙の旅』。読めばきっとキューブリックの『2001年宇宙の旅』について語りたくなるはず。アーサー・C・クラークの読み始めにもオススメ。

作品を楽しくする知識を集めました。

舞台を知るともっと楽しめる宇宙の基礎知識が読める本もピックアップ。
お子様でも読める図解主体の本もあります。

「人類がもっと遠い宇宙へ行くためのロケット入門」

「宇宙はどこまで行けるか ロケットエンジンの実力と未来」

「JAXAの先生! 宇宙のきほんを教えてください!」

「そうだいすぎて気がとおくなる 宇宙の図鑑」

「宇宙の謎と不思議大事典」

映画もイイよね

どうですか?
行きたくなりました?
難しいと思った人は、SF映画から入ると、小説の内容が入りやすいかも。
メアリ・ロビネット・コワル作品なら、「ドリーム」や「ライトスタッフ」を観ておくとそのままの世界が味わえます。クラークなら『2001年宇宙の旅』ですね。『2010年宇宙の旅』も映画になってます。
宇宙空間の恐ろしさなら『ゼロ・グラビティ』。トム・ハンクス主演、ロン・ハワード監督の『アポロ13』も宇宙開発の大変さが嫌という程伝わってオススメ。デイミアン・チャゼル監督の『ファースト・マン』はエンタメ要素は少ないですが、近年の作品なので映像はリアル。息苦しさすら伝わる映像です。

面白い作品を挙げだすとキリがないのでここまで。
良いゴールデンウィークをお過ごし下さい。

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