見出し画像

教員退職 最初のステップ8

3月に教員を辞めて、4月から不登校支援をしています。

退職してから、不登校支援のお仕事を始めるまでのことを「最初のステップ」として記してきました。

いよいよ最終回!

noteにまとめることで、進んでいる実感がもてたし、当初の予定通り、自己紹介をまとめることができました。


今日は、最後の事例を書きたいと思います。

私が不登校支援をしたいと思ったきっかけになった子の事例です。

Dくん、小学校4年生。
3年生後半で友達とのトラブルによって不登校になっていました。Dくんの担任になった私は、とりあえず家庭訪問をしました。会った印象としては
「登校意欲が全くない」
そこで登校についての話はしないで、しばらく週に一度、家庭に行き、おしゃべりしたり顔を見て帰るだけしたりしました。そのうち学習意欲があることが分かってきたので、プリントを持っていく、解いたものを褒めるとアプローチを変えていきました。外に出ていなかったので、学校までの散歩を提案し、少しずつ外へ出るように、なりました。その後、放課後登校ができるようになり、給食を食べにきて、教室へ戻っていきました。

意識したことは、あとちょっとを無理させないことです。学校までの散歩は「門まで」と決めたら門までで必ず引き返すこと。本人がもっとできると言ってもです。課題も少し少ないくらいで、手が余るくらいにすること。「次はもうちょっと」と本人が言ってくるまで待つことです。

常に意欲のボルテージが次の段階に上がるまで待つ、それを繰り返すことで自分から「行く」というようになりました。

会う感覚は1週間に一度くらい。この子の場合にはべったりついても毎日会ってもうまくいかないと思います。

その子その子によって、伴走の仕方が違う、そのことがハッキリした事例でした。

今は、この子は元気に私立高校に通っています。自分の決定をブラさず、通したDくんは素晴らしかったと思います。そんなDくんと出会えた私も幸せでした。


自分の信じた世界から自分を高める
共に学ぶ舎「HAG」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?