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『日向坂で会いましょう』お抱え悪徳ケチ鑑定師を出し抜いてやりましょう

今回も『日向坂で会いましょう』おもしろかったですね。

世間が毎日のように金の価格上昇や新NISAなど資産形成を迫ってくる。社会人になって10年そこそこ、ぜいたくせず暮らしているのでそれなりに蓄えはある。たいした利息がつかない銀行口座にそれを放置しておくのは機会損失だなとはわかっていつつも、資料を取り寄せたNISA口座開設は当時作成途中だったマイナンバーカード入力段階で頓挫している。

その余波であろう、フリマアプリや中古買取なども盛んにメディアで取り上げられている。資産形成の次は「お家に眠るお宝はありませんか」って。やかましいわと思いつつ探してしまうのが卑しいのだが、この間ふとこれは価値がある物だろうなと思った品物がびっくりするくらい高額だったのを見つけてしまった。お家にお宝眠ってた

今回は先日の企画プレゼン企画から採用された企画を実行する。平尾帆夏が提案したメンバーの家に眠るお宝を持ち込み春日に査定してもらう【開運!なんでもカス定団】。ダラダラと講釈垂れるドケチの春日が鑑定人としてメンバーの私物を査定する、という時点でワクワクしてくるのだが、この企画の構造はとてもパワーバランスが良かった

以前行われた【真夜中の懺悔大会】企画を思い出してほしい。あの企画が半ば破綻しかけたのはパワーバランスが偏っていたからである。あの時ほとんどのメンバーが懺悔室送りという悲劇が起きてしまったのは、春日に集中した権力が若林などの権謀術数よって独裁的に暴走したからである

そのアンバランスが査定は春日が行うが売却の判断は出品者に委ねられていることによって、王様に反逆の一手を食らわすことができるようになり、公平な取引が担保されていた印象を受けた。ケチくさく低額の査定を提案されても河田陽菜のように不用品を押し付けることが可能だし、濱岸ひよりのように利益を狙うことも可能になった。万円単位は足踏みするが千円単位は思いの外簡単に購入する金銭感覚が妙に生々しくて厭らしかった。

一方の春日は春日で、思う存分ケチケチして正論ぶった講釈をゆかりをまぶした黄色い歯を並べた口から垂れ流して大立ち回りをしていた。そして「スベったことがある」というのがいつか大きな財産になる、ということも教えてくれた

春日もメンバーも生き生きして参加してたところをみるに、この企画は意外にも演者と嚙み合っていたのではないかなと思った。突然現れた『名探偵コナン』オマージュを膨らませる編集なども見ていてとても楽しかった。ただしこれ以上企画として広がりがあまりなさそうなので残念ながら今回限りの企画にはなりそうではある。当企画発案者の平尾帆夏はMCアシスタントを見事に務めあげていたし、モノボケが振るわなかった春日への一言で爪痕を残すこともできた。今回もとてもおもしろかった。

おしまい。

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