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捕虜活用の重視ー人的損害が大きかった?(第二次国共内戦)

以前、第一次国共内戦において、毛沢東が捕虜活用に限界を感じていたことを述べた。


しかし、第二次国共内戦において、これと反するような言及があった。

敵から鹵獲した兵器のすべてと、捕虜にした兵員の大部分(八割ないし九割の兵士と少数の下級将校)で自己を補充する。おもに敵軍と国民党地域に補充をもとめ、旧解放区からの補充は一部分にとどめる

毛沢東「解放戦争第二年目の戦略方針」1947年9月1日
(『毛沢東選集 第四巻』外文出版社、1968年、191項)

志願兵は一部のみとし、捕虜を主体として補充を行うようである。

戦闘における人的損害が大きく、支配地域からの志願兵だけでは補充できなかったのではないだろうか。
そのため、大量に獲得できる捕虜の活用を推奨したのではないだろうか。


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