【毛沢東戦略】中共軍の侵攻作戦6ー蒋介石の侵攻戦略
ここでは、中共の敵である蒋介石の戦略について検討する。
彼の軍事戦略の1つに、「地方政権が軍事侵攻を行い、中国全土を制覇する」という考えがあるように思われる。
そして、中共も同様の考えを持っていたように思われる。
おそらく、当時の中国を見るうえで、「地方政権」「軍事侵攻」の2つは重要なキーワードだと思われる。
また、これと対照的なものとして、ロシアを挙げている。
蒋介石の侵攻戦略
まず、中共の敵である蒋介石の戦略について検討する。
彼の軍事戦略の1つに、「地方政権が軍事侵攻を行い、中国全土を制覇する」という考えがあるように思われる。
北伐は、まさにこの考えに沿ったものだった。
南方の地方政権に過ぎなかった国民政府が、北部への軍事侵攻によって中国全土(一部地域を除く)を制覇した。
第二次国共内戦後の「大陸反攻」も同様のアイデアではないか。
台湾の地方政権が軍事侵攻によって、中国を制覇するのである。
中共も同様の考えがあったように思われる。
第一次国共内戦(瑞金)・第二次国共内戦(延安)ともに、地方政権によるものである。
そして、この地方政権の軍事侵攻によって、国民党政権は崩壊し、建国に至った。
対照的なロシア?
これに対照的なのはロシアではないか。
ロシア革命・ソ連崩壊という大規模な政変は、政治の中心地で発生した。
辺境の地方で起きたのではない。
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