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映画のポスターから見るデザイン

みなさんこんにちは。
プロデュース部の藤井です。
映画シリーズで続いている私ですが、今回も映画に関わる記事を発信させて
いただこうと思います。
友達も少なく、インドアな私は、休日は家に引きこもり、ネットフリックスでひたすら映画を見続けるという日々を過ごしています。
フィルマークスで映画をディグり続け、私の好みの映画を探し続けてるうちに気になることが出てきました。

「洋画の映画タイトル(原題)」と日本での映画タイトル違いすぎないか・・・ということです。

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その疑問に至ったきっかけとなった映画
「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」をご紹介したいと思います。
映画内容と踏まえてポスターをみたいただきたいのでまずはあらすじです。

デイヴィス(ジェイク・ギレンホール)は出世コースに乗り、
富も地位も手に入れたウォールストリートのエリート銀行員。
高層タワーの上層階で、空虚な数字と向き合う味気ない日々。そんな会社へ向かういつもの朝、突然の交通事故で美しい妻を失った。しかし、一滴の涙も出ず、哀しみにさえ無感覚になっている自分に気づいたデイヴィス。彼女のことを本当に愛していたのか? 僕の心はどこにいってしまったんだ?
「心の修理も車の修理も同じことだ。まず隅々まで点検して、組み立て直すんだ」
義父からの言葉が引き金となり、デイヴィスは、身の回りのあらゆるものを破壊し始める。

と、妻を不運な事故で失ってしまった主人公が徐々に妻の死を受け入れていく物語で映画自体も妻の死を受け入れる過程が丁寧に描かれる映画です。

私も最初、日本版の繊細で少し儚さを感じさせるポスターを見て興味を引き
鑑賞後もこのポスターは映画の内容にぴったりだと感じました。
ですが、後日原題とともに欧米版のポスターを見たときのギャップに驚きました!

欧米版のポスターはこちらです。

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繊細で少し儚さを感じさせる日本版とは全く異なり、ヒビが全体に入った激しいデザインとなっており、原題は(Demolition)日本語訳で「破壊」を意味する英語です。

「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」の詩的な日本版タイトルと
「Demolition(破壊)」では全く別の映画のような印象を受けます。

どっちが正解なんだ!!っと戸惑ってしまいそうになりますが、
これは、もちろんどちらも正解で、妻の死を受け入れる過程で、自分が暮らしてきた豪華な家を大きなハンマーで粉々に壊していく描写があるのです。
この描写をきっかけに大きく主人公のスタンスが変わっていきます。

私は、この日本版のポスターと欧米版のポスターがなぜここまで違うのか考えてみました。
日本版のポスターは、「映画全体の丁寧な過程」にフォーカスしたため、
詩的なタイトルと、それに合わせたポスターになったのだと思います。

それに対し、欧米版のポスターは今までの自分を「破壊」して次に進む「重要な場面」にフォーカスしたために、「Demolition(破壊)」となりそれに合わせたヒビ割れた激しいデザインのポスターになったのではないかと思います。

もちろん、個人個人で、捉え方はそれぞれ違うと思いますが、一つの映画をとっても日本人と欧米人で、ここまで捉え方が違い、それによってここまで差が出ることはかなりおもしろい現象だなと感じました。

この日本と海外の様々な違いで変わる、デザインを追ってみたらまだまだ新しい発見がありそうなので、引き続き調査を続けたいと思います。

みなさんも普段日常にある様々なデザインと海外のデザインの違いを比べてみては〜!

《出典元》
◆サムネイル1
https://www.fashion-press.net/news/26935

◆画像1
https://www.amazon.co.jp/

◆画像2
https://margot2005.exblog.jp/

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