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2023.5.11(木)株式相場           株式相場の記録をしていきます

経済動向

  • 日経平均株価は前営業日比4.54円高と小反発。前日の米国株市場では、発表された4月の米消費者物価指数(CPI)が事前予測とほぼ合致したことから、主要株価指数が高く始まったものの、その後は軟化傾向を示した。米長期金利の低下を背景にハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が上昇した一方、NYダウは小幅ながら3日続落となり、東京市場でも慎重なムードが漂った。外国為替市場でドル安・円高に振れたことも向かい風となっている。ただ、好決算銘柄が相次いで人気化し全体相場を支えた。半導体関連が総じて底堅い動きをみせたことも安心感を誘った。

  • 日産自動車とホンダの2024年3月期は、半導体不足による影響緩和を背景に販売増加や値上げ効果で営業利益が押し上げられる見通し。日産は前年比37.9%増の5200億円、ホンダ(国際会計基準)は同19.1%増の1兆円と過去最高を見込む。ただ、競争が激化する中国販売の先行き不透明感は強い。日産の前提為替レートは1ドル=130円(前期は136円)、1ユーロ=135円(同141円)と円高方向に設定した。

  • ソフトバンクグループ(SBG)、この日発表した2023年3月期連結決算(国際会計基準)は、投資損失が響き最終損益が9701億円の赤字となった。前期の1兆7080億円に続く2期連続の最終損失。ビジョン・ファンドの投資損失が5兆2794億円まで膨らんだことが響いた。
    中国の電子商取引(EC)を手掛けるアリババ集団株式を利用したデリバティブ契約で早期に現物決算した関連で4.6兆円の利益を計上したが、ビジョン・ファンドの落ち込みを補えなかった。有利子負債は、前期末から2兆2338億円減少した。ただ、四半期ごとの赤字幅は縮小している。1―3月期の連結最終損益は576億円の赤字で、22年10―12月期の7834億円の損失から改善した。ビジョン・ファンドの投資損失も2367億円で5四半期連続の赤字となったが、前期の7303億円からは赤字幅が縮小している。

  • 米国株式市場はダウ工業株30種とS&P総合500種が下落して取引を終えた。会員数の減少を背景にメディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーが売られたほか、地銀株やエネルギー株の下げが重しとなった。アルファベットは傘下グーグルが前日に生成人工知能(AI)を搭載した新たな検索機能を発表したことを受けて4.3%上昇し、ナスダック総合を押し上げた。生成AIで競合するマイクロソフト<MSFT.O>は0.7%下落した。地銀のパックウエスト・バンコープ<PACW.O>は22.7%急落。5月5日までの週に預金が約9.5%減少したほか、米連邦準備理事会(FRB)からの借り入れ拡大に向け追加担保を差し入れたと明らかにした。

↓5/11(木)経済指標をまとめました。

2023/5/11

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