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何かになろうとしなくていい。そのまま、思うままにあろう

「なんでAさんは嘘をついたんだと思う?」
ある日のこと。上司に言われました。その日以来ズンと頭に響いてました。

嘘をつかれたのは、わたし。嘘をついたのがAさん。なんでわたしが考えなきゃならんのよ。知らんやん。

怒りが心の中で蠢(うごめ)いてて。「蠢く」て、おどろおどろしい漢字ですね。でもピッタリの表現。じわじわ自分を侵食してくように、炎みたいな怒りが立ち昇ってくる。そんな心持ちで毎日過ごしてました。

日々もがいてました。何にもがいてるのかも分からず、ずーっと自分へ反問。答えは全く出なくて、しんどかった。

でもようやく何に抗ってたか分かりました。わたしはハマろうとしてた。上司が求めてる部下像になろうとしてた。尊敬する好きな上司だっただけに、失望されたと思い、挽回しようとしてたのです。

でもわたしの心の奥はちっとも納得してない。納得もしてないのに、出来ない。実はなりたくもない。

理解したフリだけしときゃ、いーじゃん。器用にやりゃーいい。あなたは思ったかもしれません。

わたし、そんな器用じゃない。無骨で固っ苦しい人間なのです。自分の特性を忘れてました。ううん。置いてけぼりにしようと、無視してました。「そうはさせるかー!」と心のどっかは思ってるから、追っかけるように怒りがやってきてた。ゴメンね、わたし。

わたしは納得してない。分からない。分からないままでいい。
この気持ちを素直に言葉にするだけでよかった。降参して、「どうぞ在っていいよ」て認めるだけだった。

なーんだ。そっか。言葉にした今、とってもスッキリしてます。ストンと心が落ち着きました。

じゃあ、この先どうすんの? 上司へ反旗をひるがえすの? あなたは思ったかもしれません。

いえ、何もしません。今まで通りのわたしでいます。上司へ何かを言うこともない。ただ自分の中の思いは、「全部あっていい」と声かけする。気持ちを排除しない。

声かけすることで、何が変わるのか。自分が揺らがなくなるかな。揺らぐっつうか、怯えなくなる。

「え?何? なんかまた私へ文句言おうとしてんの?」
そんな感じで、言われたあの日以来、上司だけでなく、周りの全ての人へ過敏に反応してました。怖かったんです。もうショックはこりごりだと、心底思ってたから。

自分の気持ちを受け止めると決めた今、心が強くなったような。ゆとりを持てた気がします。

大丈夫。わたしは自分の思いを受け止める。何かになろうとしなくていい。そのまま、思うままにあろう。

言葉にできてよかった。脱力してる自分がいるのでした。

では また

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