もはやエルレのライブを記録するためだけのnoteにすらなっていますがお久しぶりです。
先日のGet it Get it Go! SUMMER PARTY 8/17 ZOZOマリンスタジアムの公演にめでたく当選しまして参戦してきましたので、なんとなくレポ書いてみます。
今回はセトリがもう公式からも上がっているので、ざっと現地の印象とかライブの印象、MCなんかで感じたことをメインに書いてみようかと思います。

台風の懸念もあった中、ドピーカンのカンカン照り。
細美さんも途中のMCで言ってたけど、マジで誰かの見えざる手がまるで天気をコントロールしていたかのよう。

「長いこと会えてなかったお前らを全国から集めて、いっちょでけえ祭りをしようぜ」という名目のもとか、さすがに規模がプロ野球かそれ以上のお祭りになってた。てか、5公演もあったのにこんなにエルレ好きな人がいるなんて。普段どこに隠れてんだよおまえら。

ドピーカンなうえに35000人も人入ってるもんだから、入場からの待ち時間がとんでもなく長かったけどライブパワースタッフから無料の水と塩分タブレット配布が。どんだけ親切なライブなんだ！周りもみんなそんなことを口にしていた。そして前から声掛けしながらペットボトルとタブレットが回っていく。普段寡黙でにらみ合ってるおまえらだけど、ほんと行儀はいいしライブのマナーもできたやつらだよな。

開演30分前になるとフォーリミのGEN君とTOSHI-LOWによるライブマナーの説明がオーロラビジョンに映る。これは各公演で違ったのかな？（舞洲はジャンケン・ジョニーがしゃべってた気がする）
GEN君はエルレ好きいって感じでまともなこと言ってたけどTOSHI-LOWは最後まで意味わからん。お前らの敵は俺だけだ。とか言ってた（愛すべき細美さんの嫁だね）

そして開演10分前くらいになんと前説で細美さん現る。
相変わらずのド下ネタを35000人の前でやっちゃう細美さんなんだけど、まあ要するにモッシュ・ダイブの在り方についての説明。「35000人来てるけど、34999人が楽しくても1人でも怪我したら今日は俺たちの負け。俺たちならできる気がしてる。」という声掛けに35000人の応答。

いよいよ開演、本当の前説では往年の友人である大抜卓人さんのあのお決まりのエピソード。タクティ、その話四節棍でもしてなかったかい？というのはまあいいとして。

Silver PandaのSoul ConnectionのSEから登場、4カウントから疾走感のあるBreathingに一気に入ると同時にアリーナ最前は一気におしくらまんじゅうになる。まさか1曲目から飛ぶんじゃなかろうな？
さすがに1曲目は飛んでくる人はいなかった（気がする）けど、2曲目がSupernovaじゃ仕方ないよねってかお前ら早漏だなって突っ込みたくもなったけど、一気にボルテージが上がっていくいやはやチーズケーキファクトリーまでは細美さん、飛ばし過ぎじゃないかい？という感じでした。

ようやくMC、いきなりここでウブさんに振るんだけど、ここでのウブさんの「5年前は復活してすごいことになってた時だったけど、今は現役のバンドとしてここに立ってる。ELLEGARDENはもう誰にも負けないから。」という確信と自信に満ちた言葉がとても胸に響いた。何か禊のような言葉にも聞こえたけれど、「もう大丈夫、俺たちはここにいるよ。」というメッセージのように感じた。
ここからのMountain Topはこのライブで一番強く、太い音で鳴っていたと思う。

休む間もなくFire CrackerからNo.13までのアップテンポではどんどんばかどもが飛んできやがる（そういう自分もStereomanで飛んだけど）。おまえら何回飛んだら気が済むんだ。
そうそう、Stereomanは今回のツアーで固定されていたけれど、懐かしい曲の筆頭でもあると思う。あまり知られていないけれどオールドファンにとっては名曲中の名曲（異論は認めない）で、この曲がセトリに組まれていることを知っていたからこそ楽しみにしていた側面もあったのだ。

閑話休題。
あんまりにもどんちゃか騒ぎだったもんだからMissingの後で差し込まれるPerfect Summerがこんなにも心地いい曲だとは。
エルレの新境地ともいえる、ドラムトリガーを使ったハウスっぽいサウンドはまさに夏の夜にチルアウトな雰囲気を醸し出す名曲だ。
そこからはレア曲ツアーでもやっていたサンタクロースとSliding Door。これを待ちわびたオールドファンはさぞかし多いことだろう（ぼくはLost Songs Tourで見ていたのでちょっと優越感ですが）。
エモーショナルにソロを弾きあげるウブさんはどこからどう見てもギターヒーローだ。

そしてSalamanderを挟んでのMC、カミさんにあんたたち4人は神様に守られてるんだっていう話の最後のとこでジターバグに入る前に細美さんの言っていた言葉が今も頭の中に残っている。
「まっすぐ前だけ見て、 まっすぐに自分の信じた道を、大股で、 石橋を踏み抜いて歩いていってくれよ。そんで自分の持ち場に帰って戦えよ。こんなに沢山の仲間がいるんだって事を忘れないで。ふらっとあっち見てぇなと思ったらいってみろよ。俺の願いはそれだけ。」
ああ、細美さんが全国からこんだけのばかどもをかき集めたのはそのためだったんだなあ…なんて思いを馳せながら聴くジターバグはいつにも増して切なくてエモーショナルだった。
Make A Wishの前にも似たようなこと言ってたけれど、「この祭りが終わったらまたちょっと変態っぽいことばっかやってまたライブハウスに戻っちゃうから、これだけの人数ではなかなか会えなくなると思う。だからその間、自分らの持ち場に帰って、こんだけたくさん 仲間がいるんだって事を忘れずに、 戦って戦って戦って、勝っても負けても構わない、 その先で会いましょう。」このMCも心強かった。

世界一シンガロングのでけえバンドのMake A Wishは嘘じゃなかった。
結局1番ほぼ丸々細美さんはマイクオフだったし、途中からハモリパート歌ってるし、なんだか優しい空気が流れるや刹那、2番に入った瞬間に会場をひっくり返したかのようなリフトダイブモッシュで大変なことに。
でもそんなライブももう残りわずかだ。

スターフィッシュからのキャッチーな流れで本編はStrawberry Margaritaをクロージングトラックに終了し、アンコールで高架線とPizza Man。
おまえらまだ飛ぶ元気あったのかよ。と思いながらも周りのみんなと息を合わせての
"Pepperoni Quattro"
はやっぱり楽しい。

最後のアンコール前のMC
「今日見に来てくれた、 たくさんの... なんて言うんだろうな... バカども? 本当にありがとう。 もう何年前のことだか忘れちゃったけど、 ELLEGARDENの活動休止が決まったあの日、俺は世界が全部崩れ落ちるような気がしてた。 でも今こうやってみんなで超仲良くステージに立っててて、学んだことが1つあった。 特に俺にとっての学びだけど...
人は変われる。
どんなクズでも、今自分のことが大っ嫌いで仕方ないやつも、自分のことを、昨日のことを振り返るだけで反吐が出るようなやつも、がんばって生き続けろ。変わろうとしろ。 その手伝いは俺たちがしてやる。 いつか、こんな曲歌わなくて済む日が来ると思う。愛してるぜお前ら、今日はありがとうございました。 またやろうぜ。」
からの金星で涙腺崩壊。全身に浴びた楽しさと、ライブを乗り越えた達成感と、終わってしまう寂寞と、そしてどれだけこの曲に救われた夜があっただろうかという回顧。いろんな感情が重なってしまってダメだった。

終演後は会場映像をバックにMountain Topが流れる。
もちろん会場でしか得られない熱量はあるんだけれど、これが映像化したらまたノスタルジーに浸るんだろうな、みたいな感覚と、まるでおれたちが映画をひとつ作ったんだとすら思うような達成感。疲れ切ったボロボロの身体もなんだかいとおしかったりした。

Lost Songs Tourの後にはいろいろ書いたけれど、なんだかともかくエルレのライブってのはすげえんだな（言語退化している）と本当に思ったし、エルレって本当にこんなに人気なバンドなんだなとも思い直す1日でした。そして、それは画面やヘッドホンの向こう側の存在じゃなくて、ここにちゃんといる地続きの人間で、4人のバンドで、そこから鳴っている音なんだ。そんなシンプルで当たり前の真実を改めて肌で感じるひと時でした。これだからライブはやめられないよね。何回でも聴きたくなってしまう。
でも、ぼくたちはその日のためにまた嫌なことや退屈なことを乗り越えなきゃいけない。だけどこの日の思い出があるから何とかやっていけそうな気がする。
立ち止まりたくなったらあの熱気にあふれた夏の日を思い出して哀愁に浸ってもいいんだ。そうやって帰れる思い出ができたことが何よりの宝物だ。
そんな風に思うことができました。
一緒にライブに参戦した皆さん、どうかこれからも生き抜いて、また会えるその日まで、ごきげんよう。

あ、余談だけど、次はアリーナやめてスタンドにしようかなあ…