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Lost Songs Tour 2022 12/15 Zepp Haneda

2022/12/15。
ついにエルレのライブ参戦が叶いました。

人生で初めてのエルレ。こんな形で迎えることになるとは思っていなかったエルレ。人生で一番会いたかったエルレ。16年間待ち続けたエルレ。

僕がどれだけエルレのことが好きかってのはもう何度も語っていますが、例えばこの記事とか。

そんなことはさておき、Lost Songs Tourに参戦できたので、全力でレポを書いていきたいと思います。
これは誰よりもエルレが好きなのにこのツアーに参戦できなかったみんなのための僕ができる精一杯のボランティアでもあると思って書きます。そんな大それたものではないけれど。
でも、みんなの知りたかったことがここに残せたら嬉しいし、少しでも無念が晴れたら嬉しい。
思い出の備忘録でもあるから、要らないとこは飛ばして読んでね。

15:30 現地入り 物販は盛り上がってた

考えてみれば、ライブハウスにライブに行くのなんていつぶりなんだろう。フェスはともかく、覚えている限りでは地元にNCISが来てくれた10年前以来かもしれない。Zeppってどんなとこなんだ。怖いぞ。

天空橋の駅周辺にできているアミューズメント施設の一角にZepp Hanedaがある。入口は下で、物販はペデストリアンデッキの方でやってる。エルレがかかりまくってていかにも祭りな雰囲気になってた。

日暮れ前の羽田空港 ロケーションは最高

物販購入を一通り済ませてロッカーにしまったり色々やってもだいぶ時間がある。ソロ参加は暇だなあ。と思いつつ、近所を彷徨いてた。

リハでMy Favorite Songやってるのが音漏れしてた

ゲートを確認したくて下に降りてみたらリハやってるっぽい音が聞こえてて、一瞬ただのSEかな?と思ったけど細美さんの歌声がCD版と違うからこれは絶対にリハだ!と気付いた。

羽田空港きれい 彼女でもいればなあ

17:50あたりからお客さんが集まり始めて、整理番号順に呼ばれていく。2次抽選組なので(?)整理番号はめっちゃ後ろ。全然呼ばれない。

2000人強のフルキャパはやっぱ人多い

はよ本編の感想書けって感じだよね。書きますね。
整番で取れるエリアのイメージだけ載せます。2200番台だとこの辺でした。
もう前列は埋まっていたので諦めて、一段上に上がってみることに。

整理番号2200番台だとここら辺しか取れなかったよ

会場SEと場内案内が終わり、暗転してエルレのあのいつものOpening SEに。
ああ、知ってるエルレのライブだ、まだ画面越しに見ていたライブの感覚で、現場にいる実感があんまりわかないまま曲が始まる。

1曲目は"My Favorite Song"
ハイハットのカウントから一気に爆音が鳴り響く。Don't Trust Anyone But Usのオープニングトラックだけれど、この曲はやっぱりライブのオープニングトラックとしても最高だよな。と思いながら、ニコニコしながら会場全体を見回して細美さんが歌ってるのが印象的だった。

駆け抜けるように終わって2曲目は"Supernova"
ここで一気に感情が現場に降りてきた気持ちになった。ああ、自分は今エルレのライブを見ているんだ。本物なんだ。2018年の幕張のあの映像と気持ちが重なって思わず嗚咽が漏れた。さすが演り慣れているのもあってか、ウブさんのコーラスも最高だ。間奏のリフごとに細美さんの「行こうぜ東京!」が響く。

MCなくアップテンポのまま3曲目は"風の日"
個人的な話だけれど、バンドで初めてのライブの時にカバーしたのがこの曲だったんだ。16年前の自分に気持ちが重なる。こんなにかっこいい曲だったんだと改めて思う。ここらへんで気付くんだけど、高橋さんのドラム、高田さんのベースの音がめちゃくちゃ太い。それはライブハウス独特のPAの音作りなのかバンドとしての完成度なのかわからないんだけれど、ライブ慣れしたバンドの凄さってこういうとこに出るよな。

ここでようやくMCが入る。
うろ覚えなので全体的に前後やことばの曖昧さはあるけど、こんな感じで
「こんばんはエルレガーデンです。いやあ楽しいな。前の方でちょっとモッシュっぽいことになっちゃってるんだけど、どの公演でも言ってることだけど、ルール作るつもりもないしお願いばっかみたいなのは嫌なんだけどね。ただ、ライブのイベンターたちと約束したモッシュダイブなし、声出しなしっていうのに嘘をつきたくないんだよね。だから今日はそれで。
コロナんなってさ、これからのライブは配信がメインになっていくんだって言って賢い大人たちがすごくそこに投資してさ、そういう奴らがバカを見ればいいなって。そんなことはまあ言えないけど。
お前らって普段はすげー仲悪いじゃん?さっきだって物販見てきたけど、なんかお互いメンチ切ってみたりしてさ、あいつ今見てやがったこのヤローみたいな。でもそこのドア入ってきたらなんか隣の人と仲良くしちゃったりしてモッシュしちゃったりしてさ。そんでまた帰る頃には仲悪くなってんだろ?
でも不思議だよな、この中にいるときはそうなるんだから。俺たちは、今日のこれに替えがきくものなんて絶対ないってわかってるわけじゃん。もうちょっとでその未来が掴めそうだから、今はその決まりの中で全力でやろう。
ELLEGARDENのライブでこんなに安全に聴けるのことはもうないだろうから。普段だったら隣のやつの声で歌聞こえねえよ!みたいなさ。そういうのもなく聴けるのは今日の特権だよ。どうせ元に戻ったらお前らの肋骨は折れ、スマホはバキバキになり、ピアスはちぎれ、隣のやつと喧嘩になるっていう(笑)
でも今日はいくら拍手したって、マスクん中で笑顔になったって誰もそれは止められないんだから。精一杯楽しんでください。最後までよろしくお願いします!」

再び暗転して4曲目は"Fire Cracker"
極太なサウンドと、Aメロのところで手拍子が起こる。コロナ前のライブではあんまり見なかった現象な気がするけどならではの光景か。
CD版より少しテンポ速めなのか、疾走感を保ったまま駆け抜ける。

5曲目は"Space Sonic"
個人的にライブで聴いてみたかった曲の一つ。
ちょっと普通のロックとは違うことをたくさんやっている曲だけど、いつか映像で見たその通りの演奏だった。やっぱりエルレすげえな。そんな風に思った。
いつからか定番になっている、サビの歌が休符になるところで細美さんとウブさんが後ろにグッと体をのけ反らせるあのパフォーマンスも健在だ。かっこいいなあ。

6曲目は"No.13"
イントロとともにライザーに登った細美さんがお決まりの大ジャンプ。
映像の妙で高く見えてるんだろうと思ってたけど、本当に高く飛んでるんだって初めて知った。
そして曲終盤のお決まりのジャンプポイントでは再び会場が揺れる。モッシュはダメだけど、みんなその場で縦に動いてた。もちろんサビの終わりは両手で1と3を作るんだけど、あんまり周りの人やってなかったな…。

再びMC
「なんか、ライブごとにやっぱりお客さんの感じって違くてさ。
今日はみんながなんか優しい。最初からこう、わかってくれてるなって感じがすげーするんだよね。昨日はちょっとオラオラしちゃったんだけど、今日はなんかこの幸せな感じでいきたいと思います。」
ここで細美さんのイヤモニが外れる。
「ちょっと直すからその間はリーダーの生形がしゃべります。」
お決まりのやつだ。ウブさんが何言ったかは忘れちゃったんだけど「これだけのお客さんが集まってくれたことが本当に嬉しいし、俺たちもしっかり準備してきたから最高の演奏をします。」みたいなこと言ってた気がする。
再び細美さんMC
「毎公演その日しかやらないスペシャルってのをやってきたんですよ。
そういうみんなの知らないマイナー曲をやってポカーンとさせるようなツアーという・・・。
で、俺はシェフの気まぐれみたいなのは大っ嫌いで絶対食わねえんだけど、今日の曲は当たりだと思うよ?
で、その曲は次の次の次にやるんだけど、どうせおまえらはバカだから次の曲やったら忘れちまうよな。(会場笑い)
次の次の曲は、俺たちからのちょっと早いクリスマスプレゼントです。
だけどそれもおまえらバカだから忘れちゃうよな。
次の曲は、24年前くらいに書いた曲なんだけど、なんかこうずっと頭の中に残ってて、ことあるごとにやってきた曲です。指輪。」

7曲目は"指輪"
暗転してアルペジオが入ってから深くブレスして細美さんが歌い出す。
ウブさんのアルペジオとの息遣いがばっちりで、これがエルレ24年の歴史か…とすら思わされる。花とか指輪みたいな曲を最近の細美さんは書かなくなったけど、やっぱ名曲だよね。

8曲目は"サンタクロース"
もうこれは言わずもがな、冬の定番アンセムです。盛り上がるよね間違いなく。惜しむらくは、みんなシンガロングしたかっただろうなあっていう印象。

9曲目は"Good Morning Kids"
本日のスペシャルソング。イントロのリフが聴こえた瞬間に思わず「マジか」と声が出た。細美さんが当たり曲と言わしめるこの曲は、エルレでほぼ唯一と言っていいような、細美さんとウブさんのツインソロが聴ける曲なのだ。アウトロはゆっくり終わるのかと思いきや、スパッと切られたリフが新鮮な印象。

ここで細美さんMC
「なんだかいつからか全然やんなくなっちゃたんだよねこの曲。(メンバーを見る。)
いつだったか、アメリカでツアー回ってる時、前列の女の子が花とかナイフとかやってくれって言うんだよ。だから俺はなんで?日本語の曲じゃんって言ったわけ、でもそれがいいって言うんだよ。そん時無視してGood Morning Kidsやりますつってやったらその子たちがすげー残念そうな顔したのね。その光景が頭にこびりついちゃってて。」
「でもなんかこう、バンドをやってて、なんとなくフワッと着陸するように終わってくってのは俺たちらしくないっていうか。あの頃の俺たちは飛行機の操縦桿をグッと引き続けて、そのまま太陽までいっちまえみたいな感じで飛んでたら、太陽にぶつかって一度爆発しちゃったんだけど。
でもさ、だからと言ってまた、こうやって4人で奇跡的にバンドっていう飛行機に乗って、今度はフワッと着陸してみようかっていうとそんな気持ちはさらさらなくてさ、こう操縦桿をグワっと引き続けてさ、あのー、アーティストって40代くらいになるとなんだか筋トレとかし始めるじゃん?御多分に洩れず俺もそのトレンドに乗って無事マッチョになったんだけど、そのパワーで操縦桿を引っ張ったらもう、操縦桿がもげちまえばいいと思ってるんだよね。そんでそのまま太陽じゃなくて月でも飛んでいっちまえって思ってるんだけど。っていうMCをこないだしたけど、よく考えたら太陽より月の方が近かったからあのMCは失敗でしたね(笑)まあなんていうか、そういう気持ちでやっていきます。」

10曲目"Mountain Top"
シンプルでありながらファットな低音と、アグレッシブなドラムフィルが新しいエルレの道筋に心強さや決意を感じる。音源で聴いてもしっとりと重たい曲だけれど、ライブで聴くと更に轟音で強さを感じる曲だった。あの頃のエルレの危うさとか、切なさみたいなものからは一段上がった、パワフルさを強く感じる一曲。"I'm the one who want to burn out~"からの歌詞は何度聴いても涙が流れるよね。

11曲目は"Salamander"
再開してからもことあるごとに演じてきた曲だけれど、当時良くも悪くもエルレっぽくないなと思っていたこの曲が、ようやくエルレのアンセムとして聴こえた気がする。そしてあの崩壊寸前だった頃のポストパンクというかエモのような、ダンスビートのような独特のエルレはやっぱりあの時代の象徴でもある。

12曲目は"モンスター"
特徴的な前奏はなく、パッケージ通りのイントロから始まる。
軽快な2ビートが心地よい曲でありながら、歌詞の切なさがやっぱりエルレだよね。他の公演ではここがPizza Manだったのでちょっと意外だった。
Salamanderからのモンスターでフロアはかなり高潮した様子に。

細美さんMC
「なんか今一瞬コロナ前に戻ったみたいなフロアだったな。
お前らほんと能天気でバカだからこんなとこ来てさ。マジで思うんだけど、頭たりてない奴らじゃん?これは断言できるけどね。
あの、バカとかブスとか言ってると後悔しないんですよ俺は。でも真面目なこと言っちゃうと、後悔するんですよ、あの一言が誰かを傷つけたんじゃないか。とか。まあお前らはバカだからそんなことはねえか(笑)
と見せかけて、本当は実は人が気にしないようなことをめちゃくちゃ気にして、小さなかけらのように大切にしてさ、そのかけらをみんなが踏んづけていくのを気にしたりして。世の中なんでこうなってるんだろうなみたいなことに傷ついて、こういうとこに逃げ込んでるわけだろ?
俺も若い頃は周りに対して、お前らと一緒にすんじゃねえみたいなこと思っててさ、俺の後ろでドラム叩いてるやつなんてもっと酷くて。口癖のように言ったのは、どいつもこいつもくだらねえなって。
でも不思議なことに俺たちがそうやって違うと思ってた奴らが、実はいっぱい世の中にはいて、これだけ集まってくれたりするわけだからさ。来年はそういう奴らを全国から集めて、でかいことやりたいなって。」

シリアスな雰囲気から暗転、13曲目に"Lonesome"
個人的に一番好きで、聴きたかった曲。隣のお姉さんも曲が流れた瞬間に顔を覆ってた。ほんとに、この曲がライブで聴けるのは人生で最後だろうなとすら思った。幕張のショートバージョンではなく、CメロでBメロのリフレインが入ってるフルバージョン。最後のウブさんのリフのところでストラップが外れたらしく、ちょっとギターを抱えながらテックに直されて演奏完了。

細美さん/ウブさんMC
「ウブ、ストラップ外れたの?」
「うん、生まれて初めてそんなことになってた(笑)」
「すげーな、そんで抱えながらこうやって弾いてたの?」
「いや直してくれたから(笑)でもめっちゃ緊張した」

14曲目は"Sliding Door"
特徴的なアルペジオからソウルフルに細美さんが歌い上げる。そしてウブさんのソロパートに入るとステージ中央に寄ってきたウブさんが大の字になってギターを突き上げてソロに入る。いつものようにコードとオクターブ奏法でうねるギターソロかと思いきや、速弾きとスライドを多用したアグレッシブなギター。この曲がウブさん一番ぶっ飛んでたし、ウブさんってギタリストとして凄いな。と思う瞬間だった。ゾクゾクと鳥肌の立つギターソロから終曲へ。

細美さんMC
「雄一くんがどーしても言いたいことがあるっていうんで、ここで(高田さんに場を譲る)」
高田さんMC
「いやね、本当にね、伝えることは何にもなくてね、本当に何もないんですよ。  本っ当に何もないんですよ。本っ当に何もないんですけどね、最後までよろしくお願いします。」
細美さんMC
「何もねえのにお願いはするんだ(笑)
新譜を作るのに制作費をいっぱいもらったんだけど、早々に使い尽くしちゃって、ワンオクのTakaっていうすげーいい後輩がいるんだけど、あいつのロスの家に居候させてもらってさ、後にも先にも後輩にこんなに頼ったことはないと思うんだよね。でもそこで俺たち4人で暮らしてると、もう家族なんだよね、雄一が最後まで時差ボケ直んなくて朝の4時とかにカレー作り出すんだよ。これが友達とかだったらさ、3日目くらいになんとかなんねえかって言いたくなると思うんだけど、なんかもう家族ってそういうのすら気にしなくなるんだよね。今日はカレーかーみたいなさ。ゴールデンカレーなんだよね、でもあのカレーで随分助かったし。そうやって作ったアルバムなんで、多分美味いと思うんですよ。だから、来年一年は俺たちの家族になってください。カレーからの美味いっていう話っていう。」

お決まりのオチをつけようと思ったら照れちゃうMCからの15曲目"Strawberry Margarita"
音源のミックスからは少しアレンジメントされたウブさんのリフに、エルレの将来を感じさせる一曲。サビのシンガロングが楽しそうなのと。最後のハーフテンポではフロアがジャンプするのを促すように細美さんウブさん高田さんがジャンプ。No.13に次ぐジャンプソングになりそうな予感。

ハートフルな雰囲気のまま16曲目は"スターフィッシュ"
温かいフロアの雰囲気と、これまたメロウな曲に会場の一体感が上がっていく。この曲もコールとシンガロングがすごい曲なんだけどなあ。

最高潮を迎えたところで17曲目"The Autumn Song"
カップリング曲でありながらここまでメジャーに愛されている曲はエルレでも他にないだろう。会場のボルテージも最高になり、最後のウブさんのリフではピックスクラッチを入れながらトリッキーなアレンジも聴かせる。ウブさんすごいなと思う瞬間。

テンションの上がった細美さんMC
「いやあ、ほんと楽しかった。こんなに楽しいことはないね。
今日来てくれてる子たちの中にはさ、昔から俺たちを知ってる奴らもいれば、お父さんお母さんが聞いてて車の中でかかってたから知ってくれてきたって人もいると思うのね、俺たちがELLEGARDENって言います。以後お見知り置きを!」

拳を上げて歌い出す18曲目は"ジターバグ"
エルレを知らなくても知ってる人が多いであろうこの曲、会場の誰もがノっているのがわかる瞬間、若いファンははしゃいでるのと対照的に、オールドファンはBメロで人差し指を突き上げるパフォーマンスを見せる。エルレファンの新旧世代が直接やり合う瞬間を見た気がする。

19曲目は"虹"
ライティングが曲名の通り7色の虹色になる。ミドルで聴きやすいテンポの中、きっとこの曲もシンガロングがあったらすごいんだろうなと思いながらも、終始縦にノるフロアの一体感が増している。間奏のところで「ありがとうなー」の細美さん、もうこの祭りが終わることを名残り惜しむかのよう。

細美さんMC
「今日はこの曲をやって帰るんだけど、みんなで歌えるようになったら思いっきり歌ってほしいんだけどさ、今日は俺が一人でみんなの分まで歌います。あ、ウブも歌うけどね。ありがとうございました。」

20曲目は"Make A Wish"
日本一シンガロングのデカいバンドのシンガロングがデカい曲といえばこれだろう。
1番でフロアも名残惜しそうに手を振ると、細美さんがこれまでにないくらい大きな声で応える。2番のブラストビートに入るとステージ上はぐちゃぐちゃになるほどに大暴れに。そしてライザーに登ってジャンプしてジャーン!
終演。メンバーが下手にはけていく。

アンコールの段々早くなる手拍子が2回くらい回ったところで再登場。
細美さん、上裸です。

21曲目は"高架線"
歌い上げるように後乗りでタメながら聴かせる曲だけど、上裸でタトゥーの入ったマッチョが歌っているのでなんとも違和感の拭えない感じに。"耳鳴りが止まないな"の歌詞の通り、ずっと轟音で聴いてきたのでしっとり歌われても少し耳が痛い感じにすらなってきている。でも高架線は着て歌ったほうがいいと思うけどなあ。

22曲目は"Cakes and Ale and Everlasting Laugh"
隣のお姉さんが号泣。わかるなあ。
ジターバグのカップリング2曲目という、マイナーもマイナーな曲を演ってくるあたりがなんとも意地悪な感じだけれど、個人的には大好きな曲だしライブ映えする曲だなあという印象。これからもたくさんやってほしい曲だな。
明るく晴れやかな雰囲気のまま、本当の終演。


終演後の様子

ELLEGARDENというバンドが本当に存在していて、目の前で力強い音を奏でてくれた。その事実には感動はもちろんなのだけれど、安心とか力強さ、心強さの方が上回って感じられた。そして、なんとなくだけれど大丈夫。エルレはこれからもエルレなんだ。という確信めいた何かを感じた気もした。

今夜のためのウェルカムボード 手描きが可愛い

印象的だったのは、過去曲はかなり音源に忠実に演ろうっていう雰囲気が感じられる反面、新しい曲はどんどんアグレッシブに演ろうという雰囲気が感じられた。これこそが、ELLEGARDENが現役のバンドだと言わしめる理由だと思いました。自分の人生にとっても大きなイベントとなる体験。幸せな時間はなんともすぐに過ぎてしまって、細美さんが言うようにドアを抜けたらまた現実の生活が待っている。そんな寂しさも感じながら家路に就いた。

Lost Songs Tour 2022

しばらくは余韻で過ごせそうかなと思ったけれど、何よりも新譜が待ち遠しい。それは、このツアーが思い出のケジメをつけるツアーだったからこそだと思う。
過去は変えられないし、いつまでも過去の思い出に浸ることもできない。新しい音に進んでいかなくちゃ。それはエルレ自身だけでなく、僕らファン自体も進まなきゃいけないんだという喚起となるツアーだったというか。
でも大丈夫。これで終わりじゃないし、きっとこの先のライブに足を運んでもエルレはエルレの音を聴かせてくれるし、過去曲を一切やらないわけでもないから。絶対に大丈夫だよ。俺たちはここにいるよ。そんな雰囲気を感じることができる温かいライブでした。

このツアーに申し込んだけど行けなかったファンがたくさんいることを知っているし、中には「こんなにも好きなのにあんな奴らがライブに行くなんて」と妬んでしまった人がいることもよくわかる。自分が行けなかったら(というかほぼ行けないつもりでいた)その気持ちにきっとなっていたはずだから。そんなわけで、このnoteで少しでも現場の雰囲気が伝わったら嬉しい。思い出のケジメをつける何らかのトリガーになったら嬉しいし、妬みや疎みの気持ちを和らげる何かになったら嬉しい。
そして願わくば、これからも前を向いて同じエルレファンとして仲良くできたら嬉しい。

長い記事になってしまったけれど、最後まで読んでくれたなら感謝いたします。

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